噺家の柳家花緑さんは、22歳で真打昇進を果たした実力派で、発達障害であることを公表しています。
6月17日、出雲市の島根県立大学で開かれた落語会と講演会で障害と向き合ってきた経験を軽妙な語り口で伝えました。
スピード感溢れる落語を披露する柳家花緑さん。
出雲市の島根県立大学に客員教授として招かれ、特別講義を開きました。
落語『竹の水仙』講義では、まず、落語を披露。
よどみない語りで学生や地域の人など約300人を魅了しました。
花緑さんは中学卒業後、祖父で人間国宝の五代目柳家小さんに入門。
戦後最年少の22歳で真打ちに昇進しました。
テレビ出演など活躍の場を広げる一方で、2017年、43歳の時に発達障害のひとつで読み書きに困難が伴うディスレクシア「識字障害」であることを公表しました。
柳家花緑さん:
一番つらかったことは自分で自分を責めること。自分はダメだ、自分はバカだ、俺は劣っているんだ。そこを解決しないといけない。
落語を披露したあとは、発達障害をテーマに自身の経験談を交え、講演しました。
子どもの頃から疲れた時に字が記号のように見え、読めなくなることに劣等感を感じていたということですが、「発達障害」と診断を受けたことで「よりどころ」ができたと語り、こうした自身の経験から障害とどのように向き合うべきか伝えました。
柳家花緑さん:
障害はなんとなく劣っているふうに解釈されるが、むしろ逆ではないか。
できないことがある分、できることが倍以上あるのではないか。
講演を聞いた人は:
「発想の転換で人生を幸せに感じることができるし、これからつらいことがあっても乗り越えられそう。」
「発達障害と聞くとマイナスに考えられるなかで、見方によって良い面もあるという点に関心を持てた。」
柳家花緑さん:
字が読み書きできなくても「書けません」と正直に言えばいいだけだけど、それを言えないと抱えることが問題であって「問題は実は問題ではない」ということが伝わればいい。
講演でも軽妙な語り口を披露した花緑さん。
講演を聞いた人は楽しみながら発達障害について理解を深めていました。
