JR西日本は大阪と和歌山県南部を結ぶ特急「くろしお」を増便する実証実験で、利用者の伸びが見られなかったと発表しました。

JR西日本和歌山支社の富澤五月支社長はきょう=9日の会見で、きのくに線(紀勢線)の新宮―白浜間で行った特急「くろしお」の増便実証実験の結果を明らかにしました。

去年11月から月曜から木曜のダイヤで1往復を増便したものの、本数の増加に見合う利用者の伸びは見られなかったということです。

JRきのくに線は、1キロあたり1日に平均何人の乗客を運んだかを示す「輸送密度」は960人(24年度)と自社単独で維持できるかの目安(2000人)の半分未満となっています。

実証実験は旅客輸送密度4000人以下の路線を対象にした国の地域公共交通再構築調査事業の一環として行われましたが、今年度でこの事業が終了する見込みです。

JR西日本は特急「くろしお」について2026年度に一日あたりの利用人数1040人を目指していて、JR西日本の富澤五月和歌山支社長は「ことしの夏が最後のチャンスだ」と危機感を募らせます。

【富澤五月 JR西日本和歌山支社長】「是が非でもなんとかこの夏、お客様を呼びこみ、くろしお1040人(を達成したいと)この場を設定しました。弊社にとっても勝負です。鉄道離れが進んでいる。我々は求められていないのではないかという恐怖を感じている。この夏にかけたいと思っています」

JR西日本は日本航空の航空券と同時に購入できる周遊パスの発売など、夏のハイシーズンに向けた利用促進策で巻き返しを図る方針です。

関西テレビ
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