東京電力は、福島第一原子力発電所2号機の燃料プールに残る核燃料について、6月8日午前6時ごろに、7体を原発構内にある「共用プール」に移送した。2号機のプールに残されている核燃料が移送されるのは初。

第一原発2号機の使用済み燃料プールにはこれまで、使用済みの核燃料587体と、未使用の燃料28体の、合わせて615体の燃料が保管されていた。
東京電力は6月2日から取出し作業を開始。まずは未使用の核燃料から取出しに着手し、これまでに7体を専用の容器に収納した。
6月8日にはこれを「共用プール」がある建物に移動させていて、この日の作業はトラブルなく終了したという。翌日以降に、移送した核燃料を共用プールの中に入れる作業を実施する計画。

作業上の中断をはさみながら、2028年度中には、2号機の燃料プールにあるすべての核燃料の取出しを完了させる見通し。

取出し開始前の時点で、1・2・5号機の使用済み燃料プールに残されている使用済みの核燃料は2,099体。1~6号機において新燃料を合わせた取出し率は56.0%。
東京電力は新燃料について、2025年から6号機のものを米国工場へと搬出しているが、5月28日に、4号機から取り出した新燃料も米国工場へ搬出を予定しているとした。今後、搬出に必要な手続きを進めるという。
東京電力は2031年までに1~6号機のすべてから燃料取出しを完了させることを目指している。
事故で溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出しと合わせて、この核燃料を取り出し安定した状態で保管することが課題となっている。

一方、燃料デブリをめぐっても2号機で2024年11月と2025年4月に燃料デブリの採取が行われているが、2回の採取量を合わせても、約0.9gと1円玉1枚にも満たない。
第一原発に残るデブリは約880tと推計されていて、取り出したデブリはその10億分の1程度と、取り出し完了までの道は遠い。

福島第一原発の廃炉は、2024年の燃料デブリ採取の着手をもって最終段階の「第3期」へと入った。一方で、何をもって「廃炉」の判断とするか、明確なゴールは示されていない。

国と東京電力は2051年までの廃炉完了を掲げている。

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。