■父親は泣き叫びながら「どうか娘が望む判決を」
北海道旭川市で2024年、女子高校生を橋から落下させ殺害した罪などに問われている女の裁判員裁判。6月8日には被害者の遺族が意見陳述を行いました。
被害者の母親は「極刑をのぞむ気持ちもあります」、父親は泣き叫びながら「どうか娘が望む判決を」と訴えました。
旭川市の無職、内田梨瑚被告(23)は、「舎弟」と呼んでいた共犯の当時19歳の女とともに女子高校生を監禁し、神居古潭の橋の上で服を脱がせたうえ落下させて殺害した殺人、不同意わいせつ致死、監禁の罪に問われています。
■遺族の母親「娘を守ってやれなかった後悔があります」
6月8日に旭川地裁で開かれた公判では、被害者の遺族が意見陳述を行いました。
母親は代理人を通じ「私にとって一番つらいのは、わが子を失ったことにほかなりません」「2年たった今でも時が癒やしてくれることはなく、娘を守ってやれなかった後悔があります」と述べました。
さらに「夜中に目が覚めるたびに娘の苦しめられる姿を想像し、日々、絶望感にさいなまれる」「何を思えばこんなに卑劣で残酷なことができるのか」と被告への怒りをにじませ、「被告人は深々と頭を下げていますが、内省・反省をしているとは到底思えません」「より重い厳罰が下りますことを親族一同願っています」と訴えました。
遺族は目頭を押さえていました。
■遺族の父親「あまりにも残酷で、家族はその場で泣き崩れました」
続いて父親が検察側の席から自ら読み上げました。
「警察から告げられた内容はどれも耳を疑うものでした。突き落とされたと聞いた瞬間、鳥肌が立ちました」と事件を知った当時を振り返り、約1か月後、亡くなった娘と対面した際には「白い布に包まれて透明な袋に包まれていて、あまりにも残酷で、家族はその場で泣き崩れました」「直に触れることはできませんでしたが、『がんばったね』『帰ってきてくれてありがとう』という気持ちでした」と語りました。
父親は娘との思い出について「笑顔がかわいくて、とても無邪気で、一緒にYouTuberごっこをしたり、プリクラをとったり、家族4人でエスコンフィールドに行った」と声を震わせ、「息子と娘が笑顔で『家族っていいな』と父親ながら思いました」と涙ながらに述べました。
■被告を指差し「どうかどうか、私の娘が望む判決を」
そして最後に、被告を指差しながら「裁判官、裁判員の皆様、どうかどうか、私の娘が望む判決を下してください、よろしくお願いします」と泣き叫びながら訴えました。
検察は内田被告に懲役27年を求刑しています。判決は6月22日に言い渡される予定です。