国会ではまもなくエネルギー価格の高騰などに対応する補正予算案が成立します。
一方、中傷動画報道を巡り野党側の激しい追及に、高市総理が語気を強め反論する場面もありました。
補正予算案を審議する予算委員会の場で、5日も野党からは激しいヤジが乱れ飛びました。
先の自民党総裁選や衆議院選挙で、高市総理の陣営が他の候補を誹謗中傷する動画を作成・投稿したとする週刊誌報道を巡って、追及する野党と総理との間で激しい応酬が繰り広げられました。
立憲民主党・岸真紀子議員:
総理の秘書と(動画作成者は)関係があったということになります。総理がこれまで国会で説明したことと異なってくる。きちんと確認しましたでしょうか?
一方の高市総理も語気を強め、「あくまでも週刊誌の記事が正しい、私の答弁が間違っている、そういう印象操作をされてますけど大変心外です」と述べました。
中でも一番の焦点が「週刊文春」が4日オンラインで有料公開した、動画作成者と高市氏の公設第一秘書のZoom会議とされる音声が本当に秘書の声かどうかです。
4日、有料会員でないので音声を確認できないとする総理に、野党側は「文春」の許可を得ていると追及。
そのやり取りから一夜、委員会室に入ってきた総理は何度もまばたきをし、顔にハンカチを当てるなどやや疲れの色もにじんでいました。
そして立憲民主党・岸真紀子議員に「総理に音声データを聞いてもらうように事前レクでお願いをしているところです。こちらはお聞きいただけましたか」と問われた高市総理は…。
高市総理:
動画を昨夜遅く確認をいたしました。きのう文字起こしで確認したものと内容は同じでしたが、内容は広く国民の声を聞くためにはどうしたらいいかというものでございました。だからそれはちゃんと聞かせていただきました。
音声が秘書本人かを明言しない総理に、野党側は…。
立憲民主党・岸真紀子議員:
内容ではなくて、公設秘書の声かどうかというのをお聞きしているんです。本人にも確認したかどうかお聞きします。
高市総理:
秘書本人かどうか、あの音声をもとに判断することは難しゅうございます。途中で登場するAIサナエという音声ですが、それは明らかに私の声でしたが、私の発言や発音と違います。秘書のものとされた音声も私と会話しているときよりも、かなりハキハキしゃべっていたので違和感がありました。これはどう考えても確認のしようがございません。
秘書とされる人物の声が普段より高いことに加え、自らの声を利用したAIサナエの音声が含まれていたことも指摘。
違和感があり、真偽を確認できないとしたのです。
総理はさらに、中傷動画の作成者と報道される人物について「私も秘書もお会いしたこともございません。名刺を交換したこともありません。本名かどうかも分からないその人とうちの秘書どちらが信ぴょう性があるかといったら、私は長年一緒に働いた秘書を信じます。対立候補を批判したり、他党の候補者に対して人格を批判したり、そういったことは決して私はやりませんし、私の秘書も陣営もやりません。長年の私の政治スタイルであり矜持(きょうじ)でございます」と述べました。
語気を強め、報道の内容を繰り返し否定する総理に立憲民主党、塩村議員からは…。
立憲民主党・塩村文夏議員:
私も何度も週刊誌には書かれたことがございます。そのときに私がとった対応は弁護士とともに、事実と違うという内容を示して週刊誌に抗議をしております。
今回の報道に抗議をしないのかと問われた総理。
高市総理:
今私は日本国を背負って国家経営に取り組んでおります。本当にそういうことに時間を使っている時間は、暇はない。そういう思いでございます。
総額3兆円規模の補正予算案は5日のこのあと、参議院の本会議で可決・成立する見通しです。