福岡市にある歯科医院。連日、大勢の人が歯の治療や検診のため訪れています。
その医療現場で今、起きているのが治療に欠かせない手袋をはじめとする医療用品不足です。

くりさき歯科・操崎永士院長:
やはりグローブ(手袋)は必要最低限重要になってくるので、(手袋がないと)はっきり言って診療できなくなる。

原油から精製されるナフサを原料とするニトリル手袋。
この歯科医院では、その入荷が中東情勢悪化の影響で3月中から急激に減少し、現在はほとんど入荷がない状態だといいます。

植物が原料のラテックス製の手袋の入荷も途切れがちで、現在は通販サイトなどで少しずつ買い集めながらしのいでいる状況。

政府は、5月から備蓄する医療用手袋の放出を始めていますが、購入には一定の条件を満たす必要があり、それに当てはまらないこの歯科医院では申請をしてみたものの購入できなかったといいます。

操崎院長は「業者からも『手に入らないですよ』とか、通販サイトや医療サイトを見ても欠品っていうのが続くようになって、余計に不安をあおられる」と話しました。

さらに医療用手袋に加え不足しているのが、治療に使った器具を滅菌する際に使う、滅菌バッグ。
これは手袋と違って替えが利かない医療品です。

器具の保管にも欠かせない消耗品ですが、やはりナフサ由来のもので現在は入荷が途絶えているといいます。

また、治療の際に患者がつける紙エプロンや、器具を置くペーパートレーなどさまざまなものが不足。

くりさき歯科・操崎永士院長:
治すに治せない状況になるのが一番怖い。

石油製品が多く使われている、歯科医療関連商品。
この危機的状況がいつまで続くのか、医療現場での不安は募るばかりです。

テレビ西日本
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