2025年5月、埼玉県三郷市で飲酒運転のうえ小学生4人をはねてけがをさせ逃走し、執行猶予付きの有罪判決を受けていた中国籍の男(43)が、猶予期間中に無免許運転の現行犯で逮捕された。裁判で男は今後一切車を運転しないと語っていたが、少なくとも1カ月前から無免許運転を繰り返し行っていたとみられる。
小学生ひき逃げからわずか…再び同じ車で運転
執行猶予中の男が再び逮捕されたが、今後どうなるのか、また防ぐ手立てはなかったのか。 ここからはフジテレビ・平松秀敏解説副委員長に話を聞く。

遠藤玲子キャスター:
憤りしかない今回の事件ですが、改めて振り返ります。2025年の5月、中国籍の鄧洪鵬(とう・こうほう)容疑者(43)は、酒に酔った状態で車を運転し、小学生4人にけがをさせた上、逃走しました。その4日後、警察に出頭して逮捕されました。そして裁判で懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡され、免許取消しの処分も受けました。しかし3日、当時事故を起こした同じ車で今回、無免許運転の疑いで逮捕されたということです。

榎並大二郎キャスター:
鄧容疑者、執行猶予中での逮捕となりましたが、平松さん、どうなるんでしょうか?

フジテレビ・平松解説副委員長:
とんでもない話ですが、まず今回の無免許運転の有罪が確定すると、前回ついた執行猶予が取り消されて、懲役2年6カ月というのが復活してくる。それに今回の無免許運転の量刑というのが事実上、上乗せされるので、恐らくトータルでいくと実刑で3年程度、もしくはそれ以上になると思います。

山﨑夕貴キャスター:
そもそも、前回の事件の際に飲酒運転して、さらにひき逃げして、そこで執行猶予がついたという判決ですが、これは妥当だったといえるんですか?

フジテレビ・平松解説副委員長:
全く妥当じゃないと私は思います。今おっしゃったように、酒を飲んで車を運転して子ども4人をはねて逃げて、その逃げている理由が飲酒運転を隠すためですから、判決でも同情の余地はなしと厳しく指摘しているんですが、じゃあなぜ執行猶予がついたのかというと、例えば被害者に対して見舞金だとか、損害賠償の姿勢を示していたり、あとは反省して「今後車を運転しない」と誓っている。これらの事情を考慮して執行猶予を判決したのですが、結局はこの反省の言葉が嘘だったということが今回の逮捕で明らかになった。私は、実刑判決を言い渡してもいい事案だと思いますよ。
保護観察つかず チェック機能働かず
榎並キャスター:
執行猶予中に、運転しないようにチェックする仕組みが、どうにかないものかと思うんですが。

フジテレビ・平松解説副委員長:
それでいくと、一つ思い浮かんだのが保護観察制度というのがある。これは執行猶予を受けた人などを対象にしたもので、例えば再犯防止や、社会復帰の支援という目的とした制度なんですが、実はこういう人たちが定期的に保護観察官や保護司という人たちと面談を受けなければいけない。つまり、そういう人たちがお目付け役になるんです。仮に今回のケース、鄧容疑者に保護観察がついていたとしたら、恐らくその面談の場で「あなた車を運転してないですよね?無免許ですからね」と釘を刺されていたはず。ところが実際は、鄧容疑者には保護観察がついていなかった。重ね重ね2025年の判決がちょっと甘かったんじゃないかなという気がしますね。
榎並キャスター:
まずはしっかりと自分の罪と向き合って欲しいと思います。
(「イット!」6月5日放送より)
