小学生の女子ゴルファーが5月上旬の全国大会で長野県勢初となる3位入賞を果たしました。3歳からゴルフを始め、この1年のベストスコアは「73」。大人顔負けの技術を持つ小学6年生で、夢は「世界一」です。
■全国3位の小学生ゴルファー
力強いスイング。
小学生ゴルファーの小嶋紗奈さん(11)。
箕輪町の小学6年生です。
小嶋紗奈さん:
「ドライバーとかで一番距離が飛んだときとか、パターで入ったりするときが一番うれしい」
11歳ですが、ゴルフ歴はすでに8年。
実は、5月上旬に千葉県で行われた、小学生ゴルフの全国大会で3位入賞を果たした実力者です。
■父の影響で3歳からゴルフ
紗奈さんがゴルフを始めたのは3歳の頃。
きっかけは、スポーツトレーナーとしてプロのアスリート選手の指導を行う、父・満さん(44)の影響でした。
父・満さん:
「マレーシアにプロゴルファーを連れて合宿していたが、その時に紗奈が私もゴルフやってみたいと言い始めて」
そこからどんどんゴルフの楽しさにハマり、練習に取り組むようになった紗奈さん。
6歳ごろからは大会にも出場。当時、紗奈さんを取材した際には、大きな夢を語っていました。
6歳の紗奈さん:
「ゴルフで世界一になりたいです」
その夢に一歩近づいた大会があります。2024年2月にスペインで行われた、国際大会。紗奈さんは世界から集まった8歳から9歳の選手11人のうち、堂々の世界3位に輝きました。
さらに、5月4日に行われた全国大会。
各地の大会を勝ち抜いた小学4年から6年の50人の中で、紗奈さんは全国3位に。トップとはわずか1打差でした。この大会、県勢の選手が3位以内に入るのは、男女含めて初めてです。
小嶋紗奈さん:
「全国大会に行くのは初めてだったので、ドキドキしながらだったんですけど、入賞できてうれしかったです」
母・智子さん:
「コツコツ頑張ってきたので、その結果がついてきてくれてよかったと思います」
■週3、4回 父と二人三脚の練習
この日、紗奈さんが訪れたのは、伊那市にあるゴルフ練習場。平日の学校終わりに週3、4回訪れ、練習を行っています。
小嶋紗奈さん:
「アイアンとかはいつもよりいい感じ」
月に2回ほど、プロにも教わっていますが、基本的には自分で考えながらの練習です。父・満さんも紗奈さんのフォームなどを確認して、アドバイスを送ります。
父・満さん:
「ちょっと、頭落ちてるよ、右側に」
クラブを変えながら、一つ一つ、スイングなどを確認。約140球を打ち込みました。
■朝5時15分起き 自宅での日課
練習を終え、帰宅した紗奈さん。
リビングのピアノの上には、これまでの実績を示すトロフィーの数々が。世界や全国の相手と戦い、成績を収めるー。それは簡単なことではなく、たゆまぬ努力の成果です。
自宅での練習も日課で、早朝から始まります。
父・満さん:
「朝早いですよ。何時起きだっけ?」
小嶋紗奈さん:
「最近は午前5時15分」
家でやるのはパターやアプローチの練習で、カップを想定した「的」を狙います。限られたボールの中で目標の回数入らないと、1からやり直しです。
■ゴルフに生きるピアノの経験
紗奈さんが続けているのはゴルフだけではありません。
ピアノは5歳ごろから続けています。
朝はピアノとゴルフの練習を、あわせて1時間ほど行ってから、学校に通っています。
父・満さん:
「ピアノはゴルフにすごく生きているなと思っていて、発表会となるとゴルフ以上にミスができない。一発勝負という要素が強いので、本番の力はとても生きているかな」
■素顔はぬいぐるみ好きの11歳
好きなことには努力を惜しまない紗奈さんですが、それ以外の時は―。
小嶋紗奈さん:
「(大きいのは何?)クマです。クマ大好きです」
紗奈さんの部屋には、かわいらしいぬいぐるみがたくさん!中でも、母・智子さんからもらった大きなクマのぬいぐるみがお気に入りです。
そんな紗奈さんの性格は―。
母・智子さん:
「とにかく明るくマイぺース。周りのおじさんたちとか、たくさんお話しして、よくお茶休憩をしていたり」
それに大会などでも緊張しない度胸と集中力も強みです。
■自分で考えるゴルフで判断力
この日訪れたのは、塩尻市のゴルフ場。
小嶋紗奈さん:
「お願いします」
間近に大会が控えていない時などは、休日にゴルフ場を訪れ、より実践に近い環境での練習も行います。
小嶋紗奈さん:
「パーオンできるように意識してやっています」
コースでの練習も両親が見守ります。
練習中、紗奈さんの「考え」を聞く場面も―。
父・満さん:
「どこら辺を狙うの?」
小嶋紗奈さん:
「コースの真ん中よりちょっと右」
ボールはほぼ狙い通りの場所に―。
父・満さん:
「失敗も含めて自分で選択をして、自分の中で決めてやってみた結果、うまくいかなかったらすぐに修正ができると思う」
ゴルフは自分の調子に加え、天候や風向き、コースの状況などを考え、最適なクラブを選んで、1打1打を重ねていきます。その判断力を養うためにも紗奈さん自身が考えてプレーすることを重視しています。
この日は、18ホールを回り、スコアは「75」。
この1年のベストスコアが「73」なので、納得のスコアでした。
■夢は「世界一」
母・智子さん:
「自分でやりたいから、うまくなりたいからと、どんどん技術を磨いていってくれたらいい」
父・満さん:
「娘のいいところは常に笑顔で、みんなに元気を与えるところ。常に前向きな気持ちで頑張っていってほしい」
小さい頃からの夢は「世界一」になること。それに加えて、今は「みんなが憧れるようなゴルファーになりたい」と考えています。
小嶋紗奈さん:
「皆がこういうプロゴルファーになりたいなと思うゴルファーになりたい」
頂点を目指して、日々、努力を重ねる11歳の小学生ゴルファー。両親のサポートを受けながら、「夢」の実現に向けて進み続けます。