2025年度に全国で起きたクマによる人身被害のうち、東北地方と新潟が占めた割合はなんと75%。相次ぐクマの出没や人身被害を防ぐため、東北6県と新潟県、そして国が合同で対策会議を開いた。
相次ぐクマ被害…“個体数”管理へ
福島市で6月2日、男女4人が襲われるなど今年も相次ぐクマによる被害。
25年度、全国で216件発生したクマの人身被害のうち東北地方と新潟県で75%を占めた。

そして、国が3日にツキノワグマ対策に関する初会合を開催。
環境省東北地方環境事務所の東岡礼治所長は「総力を挙げてクマ被害対策パッケージ、クマ被害対策ロードマップに基づく対策を迅速かつ確実に推進していく」と話した。
会議では各県の取り組みが紹介されたほか、クマの生息情報や出没状況の共有、保護管理の方針の検討などを進め、広い範囲を移動するクマに連携して対応していくことを確認した。
東岡所長は「クマの個体群の規模が大きく、人との軋轢が出ている地域、個体群については捕獲目標数を設定し、積極的に個体数を減らしていく管理をする」と指摘。
新潟県 目撃・痕跡報告数“過去最多”に
25年度に目撃・痕跡の報告数が過去最多を記録した県内。
26年は5月末までに25年の同じ時期よりも46件多い222件の目撃、痕跡が確認されている。
「5~8月前半まで山にエサがない」
一方で、クマのエサとなるブナの実について、クマなど野生動物について研究しているうぃるこの山本麻希社長は「今年は8年ぶりの大豊作の年」と話す。
秋になると山に帰るクマが多くなり、出没件数は減ることが予想されるため、いまの時期に注意が必要だと呼びかける。
「ブナやどんぐりが実るのは秋以降。5~8月前半くらいまでは山にエサがないので、この時期は例年通り里に出てくる」

また、25年に里に降りてきて、里の方が良いと学習したクマが戻らない可能性があるため、引き続き注意が必要だ。
人身被害を防ぐためにも会議で示された正確な個体数の把握・管理に加えて、早朝や夕方に山に入らないなどの注意も必要だ。
