追い詰められたトランプ大統領なりふり構わぬ戦略
トランプ氏が追い詰められている。バイデン氏が過半数獲得に近づき、アメリカ大統領選はトランプ氏が不正を猛アピールする異例の展開となっている。このままなりふり構わぬ徹底抗戦に打って出るのだろうか?

日本時間の11月6日朝、トランプ大統領はホワイトハウスで会見を開いた。
共和党・トランプ大統領:
合法な票のみを数えれば私の楽勝だ。(バイデン陣営は)必要な票数を割り出して、なぜかそれがあらわれるようだ。待っている間にだ。そのようなことが選挙の夜に起きていた

と、選挙で不正行為があるなどと主張したトランプ大統領。
グレタさんがトランプ氏のツイートに“倍返し”
これに対し、強烈な皮肉を浴びせたのがスウェーデンの若き環境活動家 グレタ・トゥンベリさん。
気候変動問題をめぐり意見が対立していた2人。去年トランプ大統領は「落ち着けグレタ」というメッセージをツイッターに投稿していた。

それが、きょうは…
グレタ・トゥンベリさんのツイッター:
落ち着けドナルド、落ち着け!

開票3日目になっても決着のつかない異例の大統領選挙。トランプ支持者とバイデン支持者がお互いに目の前でデモを行う会場では…
バイデン支持者:
あなたたち12歳の子どもみたい!

トランプ支持者:
インチキやめろ!インチキやめろ!

バイデン支持者:
全ての票を数えろ!
トランプ大統領が口火を切った不正アピールで、支持者同士の対立はさらに激しくなっている。

「虚偽を拡散」とトランプ氏のツイートや会見に異変
こうした中、トランプ大統領のツイッターに異変が…

トランプ大統領の投稿には注意書きが表示され、そのままでは見えない閲覧規制がかかったものが…
ツイッター社からの注意書きには「選挙や他の市民活動への参加方法について誤解を招いている可能性があります」と書かれている。

閲覧規制のかかったツイートは一体どのような内容の投稿だったのだろうか?横にある「表示」ボタンを押してみると…
トランプ大統領ツイッター(注意書き付き):
詐欺行為を止めろ!

トランプ大統領ツイッター(注意書き付き):
投票者の不正と州選挙での不正について法的措置を取る
トランプ大統領が5日の会見で「不正選挙」を強調した裏には、こうしたツイッター封じが影響していたのだろうか。
実はその会見でも「虚偽の情報を拡散している」などとして、アメリカの主要テレビ局は中継を途中で打ち切るなどの対応を取っていた。

今回の大統領選挙をめぐっては「フェイク」(=ニセの情報や映像)の拡散も混乱に拍車をかけている。
ツイッターにはトランプ大統領の名前が書かれた投票用紙のようなものが燃やされる動画も投稿され、CNNテレビは「これは投票用紙のサンプルで、動画は偽物」と報道している。

実はデマは日本でも拡散…
日本でも大統領選の不正の証拠として「投票率200%」というキーワードが急上昇。Yahoo!のリアルタイム検索では4日午後11時に1時間で1960件もツイートされていた。

きっかけはウィスコンシン州の開票でバイデン氏の票が短時間で急増したこと。これをバイデン陣営による「不正の証拠」だとする投稿が相次いだ。
しかし、ウィスコンシン州の選挙管理委員会は「投票用紙が有権者より多いことは絶対にない」と否定している。

これまで獲得した選挙人の人数はトランプ氏の214人に対し、バイデン氏が253人。この後、バイデン氏が優勢となっているアリゾナ州(選挙人11人)、ネバダ州(選挙人6人)の2州を取れば、バイデン氏が当選に必要な過半数に到達する。

(イット! 11月6日放送より)