糸島のサワラ漁に密着

「魚」編に「春」と書くサワラ。
俳句でも春の季語となっているが、まさに今  秋から冬にかけてが旬。

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サワラの水揚げ量が全国有数の福岡県。
なかでも糸島市は、2019年の漁獲量が194トンと福岡県内一を誇る。
この時期、脂がのっておいしいサワラの漁に密着。

糸島漁協・松隈徹さん:
今からが脂がのってとてもおいしくなる季節ですね。サワラをまだ召し上がってない方はぜひ食べてほしい

午前5時。
糸島のサワラ漁は夜が明けきらない暗いうちから始まる。

糸島でサワラ釣りの名人として知られる吉村弘幸さん。
毎日、潮の流れや変わり目などを確認しながらサワラを追っている。

吉村弘幸さん:
脂ののってくるけん、11月くらいからは大きいのがどんどん入ってくる。魚釣りは難しかよ、でもそれがおもしろかっちゃんね

エサはサワラが特に好むサンマ。
針にサンマをかけ漁船でひっぱる「ひき縄釣り」という方法でサワラがかかるのを待つ。
サワラがかかると慣れた手つきで縄をたぐり寄せる。

ーーこれは結構大きいんじゃないですか?

吉村弘幸さん:
3キロです

特別な処理で「特鮮本鰆」でブランド化

身が柔らかいサワラは傷みやすいため、すぐにその場で活け締めし、海水でできた氷で冷やす。

吉村弘幸さん:
「高鮮度処理」言うて、冷やしてこれを6時間置いて、サワラが固まるとよね。全然味が違うよ

糸島市では、こうした特別な処理を行った重さ2.5キロ以上のサワラを「特鮮本鰆」としてブランド化。1匹2万円の値がつくこともある。

吉村弘幸さん:
味は、今から寒くなって魚が脂肪を蓄えて脂がのってくるけん、どんどんおいしくなる。本鰆としてブランド化して出しているので、それを全国に広めてサワラを食べてもらいたいのが、私の願いであり、みんなの願い

家庭で簡単サワラレシピを紹介

今が旬のサワラ。
家庭で簡単に作れるレシピを、糸島市出身の料理研究家・佐藤彰子さんに教えてもらうことに。

料理研究家・佐藤彰子さん:
きょうは、サワラを使ってサワラご飯を作っていきます。これは糸島で昔から食べられている郷土料理になるんですけど、いろいろなシーンで食べられている

材料はシンプルで、主役のサワラと米、ゴボウ、調味料のみ。
サワラは、炊く前に一度焼きあげる。

料理研究家・佐藤彰子さん:
焼くことで香ばしさが出て、そのまま炊き込むより、すごく風味が出ておいしくなります

次に、鍋に身をほぐしたサワラと、ささがきにしたゴボウ、醤油、水を入れて煮る。
7~8分ほど煮てサワラの身から出汁が出たら、米と一緒に土鍋に入れ25分炊き上げるだけ。

待っている間にもう一品、サワラのホイル焼き。

まずは、サワラの切り身に塩を振って臭みをとる。
シイタケとエリンギは、食べやすい大きさにカットし、アルミホイルの上にシイタケとエリンギ、サワラを重ねたらバターをのせ、グリルで10分焼くとできあがり。

わずか1時間で、旬のサワラを使った2品が完成した。

料理研究家・佐藤彰子さん:
魚料理って、みなさん難しいとかハードルが高いイメージを持っている方が多いと感じます。旬のものをご家庭で手軽においしく食べて頂くとみなさん喜ばれると思うので、ハードルを下げておいしく食べていただけたらなと思います

糸島が誇る、旬のサワラ。
簡単調理で家庭でも気軽に楽しめそう。

(テレビ西日本)