大手企業など1500社以上が導入している恋愛マッチングアプリに迫りました。

「(Q. お互いの好きなところは?)ずっと一緒にいても違和感がないというか、穏やかに過ごしていける」「私も同じようなこと言おうと思ってました」と話すのは、2025年11月に婚姻届を提出した、新婚ほやほやの夫婦。

夫は建築業、妻は航空業と、お互いバリバリ働く中、二人を結びつけたのが、マッチングアプリでした。

3組に1組が交際相手を探すマッチングアプリで出会い、結婚する時代。

トヨタ自動車やNTTグループなどの上場企業を中心に1500社以上が導入している企業専用のマッチングアプリ「Aill goen エールゴエン」。
AIが、登録された独身社員のキャリアプランを軸に、価値観が合い、将来結婚が望めそうな社外の相手を紹介してくれるサービスです。

趣味や住まいの場所など一般的なプロフィールに加え、お相手の仕事や将来に対する考え方も表示され、価値観のすり合わせができます。

このアプリを福利厚生として4年前から導入している、大手オフィス家具メーカーの「イトーキ」。
なぜ福利厚生にマッチングアプリなのでしょうか?

イトーキ人事部・大井卓爾部長:
結婚後の福利厚生というのはサービスとして多かったが、独身者向けの福利厚生の制度を導入しようと。仕事でパフォーマンスを発揮するにはプライベートの充実も切り離せない。プライベートの充実がキャリアの充実にもつながっていくような活用になっていくといい。

独身者であれば年齢性別に関係なく、誰でも登録が可能で、社内で誰にも知られることなく利用することができます。
現在、グループ社員4000人のうち約500人が利用しているといいます。

東京都内に住むアキラさん(仮名)とカオリさん(仮名)は、このアプリを通じて知り合い、1年の交際期間を経て、2025年11月に婚姻届を提出しました。

妻・カオリさん(仮名):
私の方が帰りが遅いとごはん作ってくれたりもしますし、それぞれ大変な時はお互いを支えるじゃないですけど、バランス取れてやれているのかなって思います。

夫・アキラさん(仮名):
(Q. ご主人ごはん作るんですか?)最近は半分以上作ってるんじゃないかな…。

事前に価値観のすり合わせができていたこともあり、家事の分担もうまく折り合っているとのこと。

2人がAill goenで最初に連絡を取りだした、当時の実際のやりとりを見せてもらうと、「カオリさんとのチャットペースは、ゆっくり目なやりとりがおススメだよ」とAIがアキラさんにアドバイス。
そして、デートの後はアキラさんに次のデートのお誘いを後押ししていました。

夫・アキラさん(仮名):
「今がチャンス」って出てきて、「じゃあ誘うか」みたいな。

実は、AIがまた会いたいかどうかをカオリさんに事前に確認していたんです。

妻・カオリさん(仮名):
本心の探り合いをしなくていいというか、私は会いたいけど向こうはどう思っているんだろうと、直接聞かなくていいので便利かなと。

アプリを開発したエールの豊嶋社長は、AIの仲立ちを“学生時代の共通の友達”のように二人を後押しする存在だと表現。

マッチングアプリで起こりがちなすれ違いを防ぐといいます。

Aill・豊嶋千奈社長:
情報を聞き出したり仲を取り持ってもらったり、こういう機能がAI化できれば、今の人たちも昔と変わらず行動してうまくいく。

現在、利用者の3人に1人はカップル成立しているというこのアプリ。
導入する企業は増え続けているといいます。

Aill・豊嶋千奈社長:
共育て共働きがしやすいカップルができるので、結婚とかライフイベントを選択したとしても、キャリアとライフ、ワークとライフを両立しやすくなる。従業員の幸せが会社の幸せにつながって、結果、日本が元気になる仕組みをつくりたい。