伊東市の杉本憲也 市長から前市長である田久保眞紀 被告に、同市の市議会議員選挙と市長選挙に要した費用などを請求するよう勧告することを求め、市民の有志2人が同市の監査委員に対して住民監査請求を行いました。

伊東市の前市長・田久保眞紀 被告は、東洋大学を卒業していないにもかかわらず2025年5月29日頃から6月4日までの間に卒業証書と題する書面を自作した上、インターネット通販で事前に作成した学長名の判子と学部長名の判子を押印するなど卒業証書を偽造し、さらに市議会の中島弘道 議長や青木敬博 副議長、市職員に卒業した”証拠”として示したほか、同年8月13日に開かれた市議会の百条委員会で、以前から大学を卒業していない事実を認識していたにもかかわらず、「私が除籍である事実を知りました、つまりは卒業できていないという事実を知りましたのは、6月の28日、大学の方に訪れた時になります」などと記憶に反した虚偽の証言をした地方自治法違反と有印私文書偽造・同行使の罪で3月30日に在宅起訴されています。

こうした中、伊東市の市民有志2人は5月7日、同市の杉本憲也 市長から田久保被告に対し、市議会議員選挙(2025年10月19日執行)と市長選挙(2025年12月14日執行)に要した費用などを請求するよう伊東市監査委員が勧告することを求め住民監査請求を行いました。

市議選は田久保被告が自身の経歴として実際には除籍されていたにもかかわらず「東洋大学法学部卒業」と記した学歴詐称問題に端を発し、市議会が全会一致で不信任を議決したことに対し田久保被告が議会を解散したため実施され、市長選はその後、田久保被告が再び不信任を議決され失職したことに伴い行われたことから、請求書の中で市民有志は「田久保がこの虚偽記載を行わなければ、学歴詐称は問題とならず、市長選挙は通常どおり1回実施されるのみで足り、その後の不信任決議、議会解散、市議会議員選挙、再度の不信任決議、失職及び市長選挙という一連の異常な経過は発生しなかった」と指摘しています。

その上で、市議選については「田久保が議会を解散しなければ発生しなかった費用。田久保が不信任後に辞職していれば、少なくとも市議選費用は不要であった」、市長選については「田久保が虚偽記載等の不法行為を行わなければ、不信任も議会解散も失職も生じず、この費用は発生しなかった」と主張し、市議選と市長選に要した8224万5578円と遅延損害金を杉本市長から田久保被告に対して請求するよう監査委員が勧告することを求めました。

請求人は杉本市長が田久保市長に対して損害賠償請求権を行使しないことは地方自治法第242条第1項で定められた「財産の管理を怠る事実」に該当するとしていて、請求人代表の関川永子 氏は「この問題はうやむやにすることなく、明確な決着つけるために行動を続けていきたい」と述べた上で、今回の請求に対する監査結果を踏まえ、監査委員による必要な勧告がなされない場合は住民訴訟の提起を予定していることを明らかにしています。

テレビ静岡
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