ゴールデンウィークの間も観光地などで出没が相次いでいるクマ。
秋田県では2026年初めて人身への被害が確認されました。

現場となったのは目と鼻の先に小学校がある由利本荘市の、のどかな田園地帯。
警察によりますと、5日午前8時15分ごろ、田んぼの見回りをしていた40代の男性が、体長約1メートルのクマに襲われ、顔の右側と右腕をひっかかれるなどのけがをしました。

男性は車に乗って自力で近くの店に逃げ込み、通報を頼んだといいます。

通報した女性:
(襲われた男性は)ここに座って「救急車呼んでください」と言うから、どこか具合悪いのかなと思ったが顔から血を流して、背中やられて、ここらへん(足)もやられたのか、やっけ(服)の下がダーっと外れていた。

小学校の隣にある田んぼに出没したクマ。
男性が襲われたのは午前8時過ぎで、5日が連休中でなければ登校する児童が被害に遭った可能性もあります。

通報した女性は「(連休前は)子どもたちも普通に歩いて登校していたから怖いです。びっくりしました」と言います。

警戒すべき点は、男性が襲われたのが見通しのいい田んぼということ。

近隣住民:
出くわしたというわけではなく、けっこう平場なところなので、人がいたということを認識してクマが来ている。かなり気をつけないといけない。

秋田・大仙市では2025年10月、住宅街を歩いていた女性が背後からクマに襲われるケースも発生しています。

田んぼといういわば“人のテリトリー”で人に襲いかかった今回のケース。

専門家は、くぼみなどに身を隠していたクマと至近距離になり、襲われた可能性を指摘しました。

岩手大学農学部・山内貴義准教授:
野生動物が人里に進出してきている、というのはあると思います。里に下りると意外とおいしいものもある。人間も意外と何もしてこないことを学習してしまうと、どんどん行動が大胆になる。そういう個体がいま増えてきているということだと思う。

一方、和歌山・海南市の参詣道「熊野古道」の「紀伊路」でも5日午前10時過ぎ、クマが目撃されました。

熊野古道は1000年以上続く巡礼の道で、今回クマが出没した場所は含まれませんが、大部分が世界遺産に指定された多くの人が訪れる観光スポットです。

警察によりますと、目撃されたクマは体長1メートルで、今のところ人身被害はないといいます。

ゴールデンウィークに出かける際は、旅行先でのクマの出没情報にも注意が必要です。