大西洋の青い海に浮かぶ1隻の大型船。
ネズミなどに由来する「ハンタウイルス感染症」が確認されたクルーズ船です。

これまでに乗客3人の死亡が発表されているこの船に、日本人1人が乗っていることが新たに分かりました。

クルーズ船の運航会社によりますと、ハンタウイルス感染症が確認されたのは、大西洋を航行していたオランダ船籍のクルーズ船。

乗客約150人を乗せアルゼンチンを出港。
南極などを経由し、西アフリカ沖へ向かう途中で感染者が確認されたのです。

これまでに7人の感染が疑われ、そのうち2人が陽性でした。

この7人のうち乗客3人が死亡、1人が南アフリカで治療中で、乗組員の2人が船内で隔離されているということですが、残る1人が乗客が乗組員かは分かっていません。

専門家によると、感染ルートとされるのはハンタウイルスに感染しているネズミの排せつ物に触れたり、ほこりを吸い込んだりすること。

また、感染時の初期症状については発熱や頭痛などとしつつ、内臓に障害が出ることもあるといいます。

クルーズ船はすでに最終寄港地の西アフリカの島国・カーボベルデの沖合に到着しています。

しかし、現地当局は「カーボベルデの住民を守るため」などとし、接岸の許可を取り消したため、船は海上にとどまっている状態です。

クルーズ船に乗っているとみられる男性:
私はハンタウイルスの感染者が出た船にいます。ここで起きていることは現実です。今望んでいるのは安全、真実、そして家に帰ることです。

すでに3人の死者が出ているハンタウイルス感染症について、日本感染症学会専門医の寺嶋毅医師は「腎臓に障害が出るタイプで(致死率が)10~20%くらい。肺呼吸器系に症状が来るタイプは、致死率が高くて30%~50%くらいと報告されている」と指摘。

一方で、WHOなどが「まれに人から人にうつることがある」などとしている感染力については、「新型コロナウイルス感染症と比べると、ハンタウイルスの広がり方は低いと考えて良いと思います」と話しました。

WHOは、感染が船外に拡大することはないとしています。

フジテレビ
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国際取材部
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