多くの警察官に囲まれる中、白い板や傘などで姿を隠されて車に乗り込む人物。
記者リポート:安達容疑者を乗せた車が南丹警察署から京都地検に送検されました。車の中はカーテンのようなものに覆われていて、姿を確認する事ができません。
11歳の安達結希さんの遺体を遺棄した疑いで逮捕されたのは、父親だった。
息子の結希さんの遺体を遺棄した疑いがもたれている安達優季容疑者(37)。
容疑を認めていて、さらに捜査関係者によると、結希さんの殺害についても認めているという。
■安達容疑者「私のやったことに間違いありません」遺体の遺棄容疑認める
結希さんが“行方不明”とされてからおよそ3週間。関西テレビの取材で見えてきたのは、警察が捜索活動と共に父親の安達容疑者の周辺を捜査していたということ。
3日後には警察が自宅に家宅捜索に入り、敷地内にマーカーを置き、痕跡を捜査したり、車の運転席や助手席を捜査したりするなど、すでに家宅捜索が行われていた。
また警察が結希さんが最後に登校した「3月19日以降」の市内の防犯カメラを調べていたこともわかった。
京都府南丹市の山林で、11歳の安達結希さんが遺体で見つかってから3日、事件は4月16日、父親の安達優季容疑者が結希さんの遺体を遺棄した疑いで逮捕されるという大きな動きをみせた。
4月15日、捜索が行われた安達容疑者の自宅。安達容疑者は午前7時ごろ、警察に連れられて家を出て、任意で事情を聞かれていた。
そして16日未明、先月23日の朝から今月13日の夕方ごろまでの間に、市内の山林などに結希さんの遺体を運び込み、遺棄した疑いで逮捕された。
調べに対し、安達容疑者は「私のやったことに間違いありません」と、調べに対し容疑を認めているということだ。
■結希さんと「最後に会った人物」の安達容疑者 不可解な点も
安達容疑者は、当初から、結希さんの行方を知る上で、重要な情報を知る人物とされていた。
先月23日に結希さんの行方が分からなくなった際、安達容疑者は、警察などに「小学校の駐車場で結希さんを車から降ろした」と説明し、結希さんと「最後に会った人物」となっていた。
一方で、周辺の状況の中には、不可解な点もあった。
安達容疑者は先月23日、結希さんを小学校の駐車場に送り届けたと説明していたが、駐車場から小学校までは一本道が続いているものの、この道を捉えた防犯カメラには結希さんの姿は映っていなかった。
さらに23日は、この道とは逆方向の学校周辺に見回りの教師が立っていたということだが、結希さんの姿は確認されていなかった。
結希さんが向かう可能性の高い方向のいずれも、結希さんが通った痕跡がなかったということになる。
また市内の防犯カメラにも結希さんの姿は映っておらず、謎を残しながらも、その後、のべおよそ1000人の警察官などによって、3週間にわたり捜索が続けられていた。
■“行方不明”から3日後に安達容疑者の自宅や車の捜査が
一方、関西テレビのカメラは、捜索の初期、安達容疑者の周辺で起きていた異変を捉えていた。
先月26日、安達容疑者の自宅には次々と、車でやってきて、敷地内へと入っていく、多くの捜査員の姿があった。
家宅捜索が行われていたのです。地点ごとに番号を振り、あらゆる場所を、丁寧に調べていた。
残された痕跡を徹底的に調べるためなのか、黒い布で覆われた大きな箱状のものを設置し、捜査員が中に入る姿もみられた。
そして、この日の映像からは、警察が、「車」にこだわって調べていた様子も伺える。
敷地内に停められたトヨタの車を捜査員は数人がかりで、運転席や助手席、後部座席のドアを開け、細かく調べていた。
この時、安達容疑者も立ち会っていて、車の方を指さしたところを捜査員が写真を撮る様子もみられた。
■「黒のカローラを探して」いた警察 3月19日以降の防犯カメラを調べ…
一体、警察は何を探していたのだろうか。
車を巡って、関西テレビの取材に対し、ある重要な証言をしたのが、南丹市内で防犯カメラを設置している店の従業員だ。
店の従業員:警察が初めて来られたのは、3月25日か26日か。そこから(警察は)連日来ていて、『防犯カメラの映像を見せてほしいです』と来られて。『お店の外が映っているカメラのデータが全部欲しい』と。
その際、聞こえてきた捜査員たちの会話が、「黒のカローラを探している」というものだった。
南丹市教育委員会によると、先月19日まで結希さんは、学校に姿を見せていて、従業員によると、警察が確認していたのは19日以降の防犯カメラの映像。
この時期に南丹市内の防犯カメラに映る車の動きを調べることが、結希さん発見につながると考えたのだろうか。
■カバンや靴が捜索で発見されるも…
結希さんをめぐる捜索活動は異例の展開をたどり、長期化した。
結希さんが行方不明になってから6日が経った、先月29日には、小学校からおよそ3キロ離れた場所で結希さんの通学カバンが発見される。
記者が今月2日午前8時ごろに同じ場所を歩いてみると…
記者リポート:木が左右に生い茂っていて、少し薄暗いような印象も受けます。朝の時間なんですけど、一人で歩くのは怖いように感じます。
記者リポート:上り坂がずっと続いています。小学生が歩き続けるには、厳しいような印象を受けます。
警察は、複数回にわたって周辺の山中や、池などを捜索するも、結希さんの発見には至らなかった。
そんな中で、警察の捜索活動には、ある特徴が見えるようになってきた。
結希くんが行方不明となってから2週間経った頃から警察は、比較的自宅に近いエリアで、場所を絞って重点的な捜索をすることが増えていった。
さらに、自宅からおよそ4キロ離れた山中の捜索では、結希さんのものとみられる靴が発見される。
■「結希さんの殺害についても認めている」という安達容疑者
行方が分からなくなってから3週間。
小学校から南西におよそ2キロ離れた山林で、結希さんはあおむけになった状態で遺体となって発見された。
司法解剖の結果、結希さんが亡くなったのは、先月下旬。目立った外傷はなく、死因は不詳と発表された。
そして、急転直下の「父親の逮捕」に至ったのだ。
安達容疑者は、結希さんの遺体を遺棄したことを認めていて、警察によると遺体を複数回移動させていたとみられる。
また今のところ共犯がいるという供述はないということだ。
安達容疑者は結希さんの殺害についても認めていて、警察は動機や事件の詳しい経緯を調べている。
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月16日放送)
