イギリス・ロンドンで始まった障害者のアート展。
デジタル社会に生きるアーティストの思いに迫りました。

会場で展示されている、ひげや爪まで細かく描かれた猫の絵や写真で撮ったかのような色鮮やかなオウムの絵。
どちらも口を使って描かれた作品です。

イギリス・ロンドンで15日から始まった口や足で描くアーティストたちを支える団体の設立70年を記念した展覧会。

おなじみの赤い路線バスを描いた作品や、浜辺で砂遊びをする子どもたちを生き生きと描写した作品など、33カ国以上の作家による約150点の作品が並びます。

展覧会を見た人は「これらを描く才能は並外れです。特に口と足で描いているのだから、精度と想像力が温かくもあり刺激的です」と話しました。

参加アーティストのバリー・ウェストさん(49)は19歳のときの交通事故で手足が使えなくなりましたが、壁はないと語ります。

バリー・ウェストさん:
絵に込めた思いは「壁なんてない」。描きたいものをそのまま表現すればいい。

作品作りにiPadを活用しているヴァネッサ・ハールホフさん(45)は「テクノロジーは腕や足が使えない私たちにとって本当に大きな助けです。おかげで健常者とほぼ対等な立場に立てるようになりました。だから私たちのような人たちに対する見方は、大きく変わったと思います」といい、インスタグラムで若い世代への発信にも取り組んでいます。

ヴァネッサ・ハールホフさん:
一番大きな課題は、若い世代を巻き込むことだと思います。特に今のような何でも消費されてしまうスピードの速い世界では、私たちのカード(作品)を買ってもらうのは難しくなっていくでしょう。

展覧会を主催した団体も、アーティストのSNSでの発信に期待を寄せています。

展覧会の広報担当者:
ソーシャルメディアは新たな人たちとつながらせてくれて、アーティストたちの才能を紹介し、サポーターになってもらい、作品を購入してもらうための方法のひとつです。

障害があるかどうかではなく、一つの作品として見てほしい。
その思いはデジタル社会の広がりとともに新たな世代の心もつかむことになりそうです。

フジテレビ
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国際取材部
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