5年がかりのリニューアルです。
出雲市大社町の国の重要文化財「旧大社駅」の改修工事が終わり、建築当時の風格ある姿がよみがえりました。
4月15日の出雲市は冷たい雨が降りました。
それでも「お色直し」を終えた大社駅の姿を見届けようと、地元の住民や鉄道ファンが集まりました。
訪れた人:
「なかなかレトロでいいですね。古い駅が好きなので楽しみにしてきました。」
「すごくきれいになって復活したなと。」
1924年(大正13年)に建てられた「旧大社駅」。
神社様式を取り入れた駅舎は近代和風建築の傑作と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。
建築から100年近くがたち、老朽化が進んだことから、出雲市などが約12億5000万円をかけて5年がかりで耐震補強や内装の改修などを行っていました。
安部大地記者:
改修によって新たに設けられたのが切符販売所の窓口にある鉄格子です。
お金を扱う場所で防犯上の観点から当時あったもので忠実に再現されています。
改修工事では、新たに見つかった昭和初期の写真をもとに構内のしつらえが復元されました。
混雑時に乗客を整理するための「制止柵」や独特な形をした照明など隅々まで建設当時の姿がよみがえりました。
出雲市・飯塚市長:
郷土の誇りを感じ、再び多くの人々をつなぐ交流の拠点として、市としても大切に守り抜いていく。
旧大社駅の見学は今後、有料ですが、4月18日はリニューアルを記念して無料開放されます。
小泉陽一キャスター:
旧大社駅、リニューアルで変わったところがほかにもあります。
取材した安部記者です。
安部大地記者:
旧大社駅の入館料は、リニューアル後は有料になりました。
利用客:
自分で(はさみを)入れられるのは、とても貴重な体験だと思う。
こちらは入場券。
今はあまり見られなくなった「硬券」と呼ばれる切符の形をしています。
入館料は大人300円、子ども150円で今後、施設の維持管理費などに充てられるということです。
出雲市は有料化は文化財、観光資源としての価値を守っていくためだとして、市民や利用者に理解を求めています。
安部大地記者:
市は旧大社駅を住民に愛される地域のシンボルと位置づけ、活用を図ることにしています。
貴重な観光資源でもある旧大社駅を今後どのように守っていくのか考えるきっかけにもなりそうです。