路上喫煙やたばこのポイ捨てで頭を悩ませる札幌市。
たばこを吸う人も吸わない人も快適な環境を目指して、新たな動きが。
「たばこを吸って歩いてる人がいたら煙を吸ってしまう、気分悪い」
「受動喫煙で健康被害が出る。(吸う人がいたら)息を止めて歩いている」(いずれも非喫煙者)
たばこを吸わない人の切実な悩み。
一方で…
「吸わないのが一番だと思うが、吸いたくなる」
「もう少し喫煙所増やしてほしい」(いずれも喫煙者)
路上喫煙は札幌市にとっても頭を悩ませる問題である。

市は2005年「ポイ捨て防止条例」を施行し、札幌駅から大通公園・狸小路周辺までの路上を喫煙制限区域に設定した。
違反すると過料1000円が科せられる。
約20年が経過し現状はどうなっているのか。

「お昼休み時の大通公園ですが、路上で喫煙する人が続々とやってきます」(蒲生美緒記者)
平日の昼休み。制限区域でない場所は、この状態。

市の調べでは喫煙者が制限区域を避けて、ぎりぎりの所でたばこを吸っていることが分かった。
「今の喫煙制限区域の外で創成川や大通り公園の西側での路上喫煙の苦情が多くなっている」(札幌市 事業廃棄物課 藤本啓太課長)

市は公共の喫煙所を設置しているが、制限区域の中にある大通公園3丁目北側と制限区域外の大通公園西5丁目の2カ所だけだ。
「喫煙所がないとまた制限区域の外に動く可能性がある。ある程度の喫煙所の整備はしていかなければいけない」(藤本課長)

この問題について市は禁煙エリアの見直しを検討している。
案では西は7丁目まで、南はススキノを含む地下鉄中島公園駅まで拡大。
大通公園は西12丁目までの全域で喫煙が制限される。
「ススキノは歓楽街、お酒を飲んでいる人がいる時間は夜。酔っている人への取り締まりの実効性は過料をとるのは難しい部分がある」(藤本課長)

現在ススキノには民間の喫煙所が1カ所あるだけ。
周辺でごみ拾い活動を行うボランティア団体によると、ススキノのごみの約9割がたばこの吸い殻。
一方で喫煙対策に詳しい専門家は夜の繁華街への対応は慎重にすべきだとしている。

「夜の街で禁煙対策をするとなおのこと喫煙所がいる。路地裏でたばこのポイ捨てでぼやが出る。(人口の)約15%近くの人が吸ってる以上、喫煙者にずっと我慢してくださいっていう話ではない」
「並行して喫煙所を設置していかなければ、政策としてのバランスが取れない」(いずれもプランワークス政策研究所 高橋昭一代表)
札幌市の見直し案を実現すると、新たに50カ所ほどの喫煙所が必要だと専門家は指摘する。
たばこを吸う人も吸わない人も快適な環境となることを目指し、試行錯誤は続く。
