妻を殺害した疑いで5年前に逮捕され、その後、処分保留で釈放された男が先週、殺人罪で起訴された。
マンション転落死事件で5年前釈放の男を殺人罪で起訴
5年の歳月を経て進展した事件。

亡くなった女性の母親が取材に応じ、心境を明かした。
死亡した麻夏さんの母親(23日):
「やっとここまで来たな」という気持ちです。
事件は2020年11月、東京・国立市にあるマンションで起きた。
9階に住んでいた高張潤被告の妻・麻夏(あさか)さん(当時41)がベランダから転落して死亡した。
警視庁は当時、遺体のまぶたに窒息したときに見られる出血痕があることなどから、事件とみて捜査。
翌年の2月に麻夏さんを殺害した疑いで、高張被告を逮捕した。
ところが3月、検察が処分保留で釈放していた。
死亡した妻の母親が複雑な心境明かす
23日、取材に応じた麻夏さんの母親は、高張被告の釈放が決まった際の複雑な心境をこう明かした。

死亡した麻夏さんの母親(23日):
(高張被告が)家に帰って普通の生活ができるようになってしまうというのは、いったい何だろうなという気持ちではありました。もうずっと同じ気持ちですね。まずは悲しいというのと、悔しいとか怒りとか。
元検事の西山晴基弁護士は、一度無罪判決が出た場合、再び同じ罪に問えないため慎重になった可能性があると指摘する。
レイ法律事務所・西山晴基弁護士:
釈放したタイミングではおそらく、担当の警察や検察官もかなり悔しい気持ちはあったのかなと思います。他方で、やはりそれで無罪になってしまったときのリスクはかなり大きいと考えて、慎重を期しての苦渋の決断だったのかなというふうに思いますね。確実に、本当に有罪に持ち込むっていうところの意地と慎重さっていうところが、今回5年かかった理由かなと思います。
麻夏さんの母親は、孫である麻夏さんの子どもと一緒に過ごしているという。

死亡した麻夏さんの母親(23日):
保育園ですとか、そういう集団のところに行って、ほかの友達の親御さんが迎えに来たりとか、一緒にいる姿をいつも見てますので、そこらへんは私たちにとっては、とてもふびんで耐えがたいものでしたね。この間の卒園式の時にも、お墓参りに「卒園したよ」ってことで来てますし、折に触れママがいないっていうことも本人は分かっていて、(私の妹や)私の息子や嫁たちもみんなサポートしてくれてるので寂しさを感じさせるようなことがないように頑張っています。
(「イット!」3月23日放送より)
