今回の「みやぶれ詐欺」では、「ボイスフィッシング」に迫ります。
ショートメッセージにURLが送られクリックしてしまうと現れたのは「北海道警察」の文字。
まるで公式サイトのようだがこれは偽物で、銀行口座の情報などを要求するフィッシング詐欺だ。
2025年春にはこの手口に関する相談が相次いだ。
次々と変わっていくフィッシング詐欺の手口。

2025年11月ごろから全国で急増「ボイスフィッシング」
2025年11月ごろから全国で急増しているのが「ボイスフィッシング」だ。
「(Q:『ボイスフィッシング』を聞いたことは?)いや、特にはないですけど」
「なかったです」(いずれも街の人)
ボイスフィッシングとはどういった手口の詐欺なのだろうか。

音声ガイダンス→オペレーター→メール→偽サイトへ
「まず最初に電話が来る。音声ガイダンスで『ネットバンキングの更新の手続きが必要』。操作をしているうちにオペレーターに切り替わり『メールアドレスを教えてくれ』。メールアドレスを教えてしまうと、そのアドレスに(詐欺)メールが飛んでくる。このメールを開けてリンクをクリックすると、IDとパスワードを入れる画面になって、(情報を)入力すると不正アクセスされ、ネットバンキングの預金が不正に送金される」(道警本部サイバーセキュリティ対策本部 佐々木祐伴警部)

ボイスフィッシングは、銀行を名乗った電話が企業にかかってくる。
電話、そのあとメールが送られる2段階で偽サイトに誘導する手口。「オペレーター」を名乗る人物が丁寧に説明してくれるため、被害者はつい信頼感を抱いてしまうという。

「(フィッシング詐欺は)いきなり不審なメールが来るので警戒する。(ボイスフィッシングは)1回、人の声を介してやり取りをする。本来だったらだまされないが、ボイスフィッシングだから人との付き合い的なものから引き込まれてポチっと押してしまう」(佐々木警部)
「自分が使ってる銀行(からの電話)だったら、自分が手続きを忘れてるかもと思っちゃう」(街の人)

11月の20日・21日で計155件に電話が―
北海道での被害状況はどうなっているのだろうか。
「11月の20日・21日、この2日間で計155件のお客様に(ボイスフィッシングの)電話があった」(北洋銀行 堀田要右センター長)
「大企業というよりも中小の企業さんの代表の電話番号にかかってくるので、電話をとる最初の人がだまされてしまうという傾向」(佐々木警部)

犯人グループの日本語の精度も向上…「おかしい」と感じたら相談を
犯人グループが使用する日本語も年々精度が上がってきている。
「昔は結構わかりやすく日本語に違和感があったが、最近はAIで犯人グループもかなり自然な日本語で文章を作り、私たちが見てもわからない。最初から見破ろうとしないで、届いたメールは全てリンクをクリックしない」(佐々木警部)
「北洋銀行からお客様に電話、メールでネットバンキングのID、パスワードは求めない」(北洋銀行 堀田センター長)

電話での自動音声、そして「オペレーター」の丁寧な説明。
すべては偽サイトに誘導するためだ。
「おかしい」と感じたらすぐに警察や金融機関に相談してほしい。

