いわゆる「大阪都構想」の制度設計を協議する法定協議会。
大阪府の吉村知事は9日、設置議案を府議会に提出した。一方、大阪市の横山市長は今月の議会での提出を見送る判断を示した。
府と市で足並みがそろわない中、維新創設者の松井一郎元代表が関西テレビのインタビューに応じた。
松井元代表は、市議会に先んじて、吉村知事が府議会に議案を提出することについて「理屈が分からない」と話し、「圧力的にやるとチームとして余計溝が深まるんじゃない」と批判した。
■吉村知事は、府議会に「法定協」の設置議案を提出
先月行われた“大阪ダブル選挙”で、「いわゆる都構想の再挑戦への民意を得た」として制度設計を協議する法定協議会の早期設置を目指していた大阪府の吉村知事と大阪市の横山市長。
大阪府・吉村洋文知事:(“都構想”への再挑戦は)出直し選で掲げた公約ですからそれを一歩ずつ前に進めていきたいと思います。本日、法定協設置の議案を提案します。
すでに府議会の過半数を占める維新府議団の了承を得ている吉村知事は、府議会に「法定協」の設置議案を提出した。
一方、市議会でも最大会派である維新市議団は、“都構想”には賛成するも「市民への説明が不十分」などとして現時点での議案提出には慎重な姿勢を見せていた。

■横山市長は今月の市議会への議案提出を見送ることを表明
横山市長は、当初、早ければ今月6日の提出を目指したいとしていたが、8日自身のYouTubeで…
大阪市・横山英幸市長:大阪市議会の方は2月・3月での議会での議案の上程は見送ります。すべて私の判断です。
今月の市議会への議案提出を見送ることを表明したのだ。

■府・市で足並みが揃わない中…維新以外の府議会議員は「大阪府の方が先に動き出すところに違和感」
維新大阪市議団 竹下隆幹事長:やっぱり強引なことしない人なんだなと。元々(市長は府議会)議員ですので、住民対話を大事にしている方なので、そこは、私たちの住民対話も大事にしていただけたのかなと。
府・市で足並みが揃わない中、府議会での議論が先行して始まる見通しについて維新以外の府議会議員は…
自民大阪府議団 鹿田松男幹事長:(吉村知事の提出は)えらい急に出てきたなというのが感想です。
自民大阪府議団 中井源樹政調会長:大阪市をなくしてというところの部分なんで、広域自治体である大阪府の方が先に動き出すっていうところにはちょっと違和感を感じてる。

■維新の大阪市議団の議員らと会食した松井元代表「『こうせい、ああせい』なんて一言も言ってない」
維新内部の足並みの乱れは先週も…
4日、維新の大阪市議団の議員らと会食を開いていたのは維新創設者の松井一郎元代表。
吉村知事らの進め方をめぐり、かねてから批判していた松井元代表と市議団が3時間にわたって意見を交わした。
これには維新の関係者からも「松井さんの院政だ」と非難する声が上がる中…
関西テレビは渦中の松井元代表に直接聞いた。
松井一郎元代表:俺、関係ないんやけどな。
(Q:会合では何を話した?)
松井一郎元代表:僕が市議会議員をたきつけてるみたいなね、思っている人もいるみたいだが、僕が市会議員を集めたわけでもない。
『こうせい、ああせい』なんて一言も言ってない。市会議員の声聞くのが組織として当たり前ではと言ってるだけ。そういう勘ぐりする人がいるのが残念。

■市議会に先んじて府議会で議案提出「理屈がわからない」
そして9日、市議会に先んじて府議会で議案が提出されることについては「理屈が分からない」と話した。
松井一郎元代表:市民の住民投票なので、市民に近いところでやってる市議、横山市長が、『市民の声をもう少し聞いてから』という判断で法定協の設置議案出さないのだから、なんで府議会で出すのか分からない。
待ってあげればいいんじゃないの。市議会も府議会からの圧力になるじゃない。圧力的にやるとチームとして余計溝が深まるんじゃないのと。
一方、今議会での議案提出を見送った横山市長は先ほどの取材で5月議会での議案提出を目指す姿勢を改めて示した。
果たして大阪都構想の議論はどこへ進んでいくのか。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年3月9日放送)

