「私が、1980年代が大好きで。ずっと昭和の女です」と語るのは、射水市松木にある「喫茶振り子。」の土肥しのぶさんだ。国道8号線から新湊地区に向かう道沿いにあるこの喫茶店は、昭和世代はもちろん、令和で青春を過ごす若者の心まで掴んでいるという注目のスポットである。

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SPレコードからブロマイドまで、昭和感満載の店内

店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのはSPレコードやイモ欽トリオ、聖子ちゃんのブロマイドなど、昭和を象徴するアイテムの数々だ。カウンター席にビロードのソファーのボックス席と、店内の雰囲気はまさに昭和レトロそのもの。

実はこの店舗、ドラマのロケ地として使われた空き店舗をそのまま利用し、約1年前にオープンした。店内にはドラマグッズを展示したコーナーもあり、ファンの聖地としても親しまれている。

「新しく感じるみたいで、若い子たちは、いろいろ写真をとって。それこそ、年代の人たちは、ダッコちゃんだって」と土肥さんは笑顔で説明する。店内に飾られている80年代アイドルのレコードは、実際にかけることもできるため、取材中もイントロクイズで盛り上がるほどの賑わいを見せている。

懐かしさ満点のメニューが自慢

この空間で味わうメニューも、どこか懐かしさを感じるものばかりだ。特にオススメは「なつかしの鉄板ナポリタン」。アツアツの鉄板の上に、たっぷりのスパゲッティが盛られたボリューム満点の一品である。

「この甘酸っぱさの中に、コクもあっておいしい。いい意味での麺にまとわりつくねっとり感がたまらない。野菜の甘味出てて、おいしいです」との評価が示すように、味も量も大満足のラインナップが揃っている。

日替わりの振り子ランチでは、肉と魚からメインが選べ、取材日にはふっくらと仕上げた大きなハンバーグが提供された。

そして遊び心を感じるのが、昭和のヒット曲をイメージした「しあわせのクリームソーダ」だ。青い珊瑚礁をはじめとする、アイドルとクリームソーダの組み合わせが、さわやかな味わいとともに昭和の記憶を呼び起こす。

世代を超えて愛される空間づくり

「皆さんに来ていただいて、いろんな昭和のものを見ていただいて、盛り上がっているのを見ていると、すごくうれしい気分になります」と土肥さんは語る。「昭和にタイムスリップできたわ〜、嫌なことも忘れられるわ〜って言ってくださるのがうれしいです。こういう空間を提供したかったので」との言葉からは、単なる喫茶店を超えた、心の癒しの場を作りたいという思いが伝わってくる。

店内には80年代を中心としたアイドルの曲が流れており、昭和世代の人たちはずっと口ずさんで楽しむことができる環境が整っている。

また、毎月2回ほど設けられるカレーの日には、具材がゴロゴロと入った昭和の香り漂うカレーライスが提供されており、こちらもオススメの一品となっている。

昭和レトロブームが続く中、「喫茶振り子。」は世代を超えて愛される特別な空間として、射水市の新たな魅力スポットとなっているのである。

(富山テレビ放送)

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