十字架の前で待つ…ギリシャ版「忠犬ハチ公」 飼い主との絆あふれる世界の忠犬たち

カテゴリ:ワールド

  • 飼い主が亡くなった事故現場に住みついた白い犬「まるでハチ公」と話題
  • 近隣住民は小屋を作りエサを与え、温かく見守っていたが…
  • ペルー・ロシア・アルゼンチンにもいた 飼い主を想う忠犬たち

亡き飼い主の帰りを待ち続け1年半

草むらの中、犬小屋の脇にたたずむ1匹の白い犬。

一見どこにでも居そうなこの普通のワンちゃんだが、ネットには「忠誠心の一言に尽きる」「飼い主のことが大好きだったんだね」「これはまるでハチ公だ」などの声が寄せられ、世界の人々の涙を誘っている。

ギリシャの都市・ナフパクトス。この場所に犬が住み始めたのは、1年半ほど前。
以前は、約10km離れたハリスさんという40歳の男性の自宅で暮らしていた。

しかしある日、ハリスさんが交通事故で亡くなってしまった。すると…

近所の人:
犬は、飼い主が亡くなって数日後にここに来ました。それからずっとここにいるんです。

事故の瞬間は自宅にいた犬が、なぜこの事故現場にたどり着いたかは今でも謎だというが、それ以来、1年半もの間ハリスさんを待ち続けている。近所の人は、何度も犬をハリスさんの家に連れていこうとしたと話す。

近所の人:
みんな心配で、1匹にさせたくなかったんです。しかし、犬はここに居続けたいようで、人が来ると少し一緒に歩くけど、すぐに元の場所に戻ってしまうんです。

この場所から動こうとしない犬を不憫に思った近所の人たちは、犬のために小屋を作り、水や食料を与えることにした。

さらに、亡くなったハリスさんを悼むために十字架も立てた。

いつしか犬は、飼い主のハリスさんと同じ「ハリス」と呼ばれるようになり、地元の人たちに可愛がられていた。雨の日も風の日も飼い主を待ち続けてきたハリス。

しかし7月30日、地元の人が様子を見に行くと、ハリスの姿が忽然と消えていたという。

消えたハリス 小屋に残された手紙には何が?

ハリスを取材している記者:
犬がさらわれました。勝手に連れて行かれたんです。

亡くなった飼い主を待ち続けるギリシャの忠犬、ハリス。その姿が突然消えた小屋の中には、一通の手紙が残されていた。

こんにちは。車で通りかかったのですが、黙って通り過ぎることができませんでした。ご心配いりません。この犬の面倒はしっかり見ます。
(ハリスの小屋に残されていた手紙)

ハリスを取材している記者:
私たちがニュースで伝えてから、多くの人がハリスを飼いたがっていたんです。

地元の人たちは、ハリスを返すように訴えている。

小倉智昭キャスター:
ハリスにとっての幸せは、やっぱり十字架のある場所なのかな…

山﨑夕貴キャスター:
地元住民の方によると「あの場所にいたがっていた」ということで、みなさん戻ってきてほしい気持ちでいっぱいのようですね。

小倉智昭キャスター:
もし引き取った人のところからハリスが戻ってくるようなことがあったら、さらにヒーロー犬になるね。

山﨑夕貴キャスター:
とにかく元気でいてほしいですね。このハリスの行動は人々に感動を与えますが、実は他にも忠犬のエピソードが寄せられています。そこで、今年話題になった世界の「忠犬ハチ公」を調べました。

ペルー・ロシア・アルゼンチンの忠犬たち

山﨑夕貴キャスター:
まずはペルーから。こちらのワンちゃん、とても悲しそうな表情をしているように見えませんか?この映像、実は飼い主の葬儀の時に撮影されたものなんです。
犬は前足を棺にかけていて、参列者が引き離そうとしても動こうとしないので、周りの人は優しく見守っていたといいます。

小倉智昭キャスター:
つらいね…うちの犬は俺が死んだらこうしてくれるかな…

山﨑夕貴キャスター:
続いては、ロシアの忠犬。ブルマスチフの「マノーラ」(1歳・メス)の健気な行動が感動を呼んでいます。
マノーラは生後5カ月の頃から、ロシアのあるカップルに飼われていました。しかし、1歳になる頃、飼い主がアレルギーを発症して犬を飼うことができなくなってしまい、マノーラを育てたブリーダーに返されることになりました。

シベリア鉄道に乗ってブリーダーの元へ向かっていたマノーラですが、途中の駅で列車から逃げ出してしまったのです。沿線にはクマやオオカミがいて危険です。
心配したブリーダーがマノーラを探すと、3日後に200kmも離れた飼い主のカップルが住む町で発見されました。

山﨑夕貴キャスター:
発見された時の映像がこちらです。疲れているようにも見えますね。発見時は足を怪我をしていたマノーラですが、現在はマノーラを育てたブリーダーとその兄弟たちと一緒に暮らしているそうです。

山﨑夕貴キャスター:
続いては、アルゼンチンの忠犬。この犬の後ろに車が停まっていますが、これはパトカー。つまり、警察署の前にいるんです。

ゴールデンレトリバーのミックスである犬の名前はシェイラ(メス)。約1年前、シェイラの飼い主の男が暴力事件で逮捕され、3年半の刑期を言い渡されました。
飼い主は警察署の敷地内で服役しているので、それ以来、毎日警察署に来るようになったのだそうです。
残りの刑期はあと2年半。市民や警察官がエサをあげているということで、飼い主と再会できるといいですね。

伊藤利尋キャスター:
どうやってこの場所に飼い主がいると知ったんでしょうね。においで分かるんでしょうか…

小倉智昭キャスター:
犬って本当に不思議だと思うのは、うちもそうですが、飼い主が帰ると玄関でソワソワして待っていますよね。やはり感覚的な鋭さのようなものを持っているんでしょうね?

中瀬ゆかり:
ありますよね。私は猫派で3匹飼っているんですが、猫たちは来てくれないんですよ。だから今、ちょっと犬派に転向してしまいそうなくらい感動して涙が出てきました。

(「とくダネ!」『NEWSヤマサキ調べました』8月2日放送分より)

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