まず、キャップを開けるとフルーツの爽やかな香りが広がってくる。どちらも一口目はアルコールを感じることはなかったが、柔らかいシャーベット状で飲み込みやすく、次第にお酒が体中に行き渡っていくのがわかる。アルコール度数が高いわけではないのに、通常のサワーよりも酔いが早いようにも感じた。

筆者が普段あまりお酒を飲まないからかもしれないが、一つを飲み終わる頃には顔が赤くなり、サワーを2杯ほど飲んだ気分に。味は「レモンサワー」が甘味と苦味の両方、「グレフルサワー」は酸味のある甘味と爽やかな香りが特徴的だった。

また、通常のクーリッシュほどの固さはなく、冷凍庫から出してすぐにシャーベットのような感覚で味わえた。

冷たいアルコールを楽しめるので、真夏のBBQやキャンプにはいいのではないかと感じた。お酒とアイスを同時に楽しめる新しい体験ができることだろう。

ゼロからのスタート 開発期間3年

とても新感覚なアイスだったが、どのようにして生み出したのだろうか? またパッケージもアイスの「クーリッシュ」とそっくりで、お酒とわからずに購入してしまう人もいるかもしれないが対策はどうしているのだろうか?開発の経緯や注意点などを担当者に聞いてみた。


ーー「クーリッシュ フローズン サワー」を開発した経緯を教えて

20~30代のアルコール飲用者のインタビュー調査にて、アイスクリームに求める価値とRTD(購入後そのまま飲める缶やペットボトル入り飲料)に求める価値が近いことに注目し、クーリッシュで培った技術や容器の利便性が、新しいアルコールの美味しさや飲用スタイルを提案できると考え、開発を致しました。

アイデアは、氷点下のビールを飲んだ時に、もっと冷たくてシャーベット状のお酒が飲めたらどこにもない食感と冷たさの体感ができるのではと思いつきました。

提供:ロッテ
提供:ロッテ

ーーどうして「レモンサワー」「グレフルサワー」の2種類なの?

20~30代の若い世代に人気があり、幅広いお客様に日常的に選んで飲んで欲しかったことや、家や外などあらゆるシーンにマッチするフレーバーとして選択しました。