任期満了に伴う宮城県知事選挙は、現職の村井嘉浩氏が新人4人を破り、県政史上最多となる6回目の当選を果たしました。
過去最多と並ぶ5人が立候補した、宮城県知事選挙は10月26日、投開票が行われ、現職の村井嘉浩氏が34万票あまりを獲得し、6回目の当選を果たしました。
得票数では、村井氏と新人で元参議院議員の和田政宗氏との差が、わずか1万5千票ほどの僅差でした。
今回の選挙戦は、5期20年続く県政の刷新か継続かを最大の争点に行われ、選挙期間中、SNS上で、デマや事実無根の情報が飛び交う、“異例の選挙戦”となりました。
6回目の当選 村井嘉浩氏(無・現)
「いままで経験したことがないような選挙でございました。まるで1つの政党、参政党と戦っているような選挙でございました。これからの4年間、村井県政の集大成をやっていいという評価をいただいたと考えています」
県選挙管理委員会によりますと、確定した投票率は46.50パーセントで、前回4年前に衆院選と一緒に行われた選挙と比べ、9.79ポイント低くなっています。
村井氏と激しい接戦となった和田氏。参政党から全面的な支援を受け、無党派層が多いとされる仙台市内での得票数は村井氏を上回りましたが、一歩及びませんでした。
和田政宗氏(無・新)
「今の宮城県の状況を変革したいということで訴えてまいりましたけれども、ひとえに私の政策の浸透が、私自身がうまくできなかった、そういうことであると思っています」
元県議会議員の遊佐美由紀氏は、福祉の充実などを訴えましたが支持に広がりを欠きました。
遊佐美由紀氏(無・新)
「明確なビジョンを示すっていうことが不足してたのかなと思います。自分の人生をかけた戦いでもあったんですけど、つながったかなということで、それは希望に向けてあった戦いでもあったのかなという風に思います」
今回の結果について県民は…。
県民
「県民の声が村井さんに大差をつけていないので、そういった不満や声に耳を傾けてほしい」
「子育て世帯や、これから結婚して、子供を持ちたいという人たちを考えてほしい」