年内にレジ袋辞退率6割を目指す

レジ袋の有料義務化が7月から始まるのを前に、小泉進次郎環境相は年内にレジ袋の辞退率6割を目指すと発表した。

小泉環境相:
今の時点で3割の方がレジ袋をもらわない。そういう状況にあるものを倍増させて、ことしの年末では3割から6割に上げていきたい

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また、環境省はレジ袋削減を目指すため「レジ袋チャレンジ」を発足し、アンバサダーには西川きよしさん、さかなクントラウデン直美さんが就任した。

さかなクン:
マイバッグをしっかり持って、そしてちゃんとそれを実行して継続することが、すギョく大切なのかなと…

3人はレジ袋の辞退とマイバッグの利用を呼びかけた。

年間175億人が利用するコンビニでは課題も

Live News αのスタジオではコンビニ業界に詳しいマーケティングアナリストの渡辺広明さんにオンラインで話を聞いた。

三田友梨佳キャスター:
渡辺さんは現在も時折コンビニで接客もされているということですが、このニュースをどうご覧になっていますか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
スーパーでは有料レジ袋が先行して行われていますが、今回はコンビニを含めて全ての小売業で行われることがポイントだと思います。特にコンビニは年間約175億人の来店客がありますので、日本全体の環境問題の行動変容を大きく後押しするのが7月1日からの有料レジ袋対策だと思います

三田友梨佳キャスター:
一方で今回の有料化の課題はどういったところでしょうか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
コンビニから見ると、接客時間が伸びるところが大きなポイントになります。なぜ伸びるかというと「レジ袋必要ですか?」と聞きます。もしくは袋を持っている場合は「袋にお入れしますか?」と聞く。お客さんが持っている袋はいつものレジ袋と違うので10秒ほど接客時間が増えるのかなと見ています

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
少ない時間に思われるかもしれませんが、一日平均900人の客が来ますので、かけ算すると2時間半ぐらいの接客時間一店舗あたり伸びるんじゃないかと考えています。そこが大きなマイナス面のポイントかなと思います

三田友梨佳キャスター:
そうした中でコンビニ側の対策としてはどんなことが挙げられますか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
コンビニはセルフレジを活用することで、接客時間を短くする対策がこれから最も重要になってくると思っています。ローソンは今回のコロナの非接触な部分もあってセルフレジを推奨するという形で7月1日からポイント2%還元をしますので、そういった対策を打ちながらセルフレジに移行していけば接客時間もプラスマイナスゼロになっていくと考えられます

三田友梨佳キャスター:
そうですね。セルフレジも今後さらに普及していくといいなと思いますが、普段何気なくもらっているレジ袋ですが、それが本当に必要なものなのかライフスタイルを見直すきっかけになるかもしれません

(「Live News α」6月25日放送分)