「嫁」呼びで炎上…女性たちの本音は?

11月、あるメーカーの公式SNSの投稿に批判が殺到。
その理由は、夫婦の何気ないやりとりに「嫁」という言葉を使用したことだった。
メーカーは批判の大きさに「不適切な言葉だった」と謝罪に追い込まれることとなった。

では、女性たちは「嫁」という呼び方をどう捉えているのだろうか?

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「嫁」呼び×派・30代女性:
ちょっと強くは感じますけど。「お前」って呼ばれるのが嫌な人っているじゃないですか。そういう感覚と一緒で…

「嫁」呼び○派・60代女性:
そんなにちょっとしたことで突き詰めなくてもいいんじゃない?っていう。もうちょっとゆとりを持っても…おおらかに…

20代男性:
「嫁」って呼ばれて嫌なの?

「嫁」呼び△派・20代女性:
嫌じゃないですけど、威張ってる感じがある。「俺の方が上」感がある気がする。

「嫁」呼び△派・30代女性:
悪いようには聞こえないけど、友達の前では“強気になって”言ってるかもしれないね。

20代男性:
表向きで男性って強がっちゃう生き物だったりするので、そういう呼び方をしてしまったのかと…大きく見せようとする時とかに使っちゃうことはあるんじゃないかなって

女性からは“男性上位”のニュアンスを感じるとの声もあったが、番組で女性50人(10~70代)にアンケート調査を行ったところ…

呼ばれてもいい…18人
嫌だ…15人
違和感がある・微妙…15人


という結果になった。

若い世代からは「嫁呼びOK」の声も?

日本語教育学者の齋藤孝教授によると、「嫁」という呼び方は、夫側の父母が息子(夫)の配偶者に対して使う言葉。
そのため、そもそもが“上から目線”ということになるのだという。

最近では元の意味通りではなく、お笑い芸人が家族のエピソードを語るときに使ったり、一般的にも第三者の前で配偶者のことを話すときに使うシーンが増えてきている。
そうしたこともあり、「嫁」という言葉について、若い世代からは違和感を感じないという声もある。

明治大学・齋藤孝教授:
戦前の生まれの世代でしたら、「嫁」というと「家に入る」「家に縛られている」。
今の若い方はそもそも古い家族制度ではないものですから、そういう“古い嫁”のイメージというのがなくて、まっさらな別の言葉として軽やかに使っているんじゃないかと思いますね

「嫁」呼び○派・20代女性:
嬉しいです。「嫁」って言われたら、嬉しくないですか?

「嫁」呼び○派・20代女性:
「俺のもの」「俺の嫁」…まあそうだし、あなたのものだし

ちなみに、アンケートによると夫から「呼ばれてOKな呼び方」は

同率1位…「名前」「妻」
3位…「奥さん」
4位…「家内」
5位…「嫁」


反対に「嫌な呼び名」は

1位…「母さん」「お母さん」
2位…「うちの」


という結果になった。

石本沙織キャスター:
「お母さん」なんて論外、絶対許せないですよ!

加藤綾子キャスター:
許せないですか

石本沙織キャスター:
先ほどもありましたが、「嫁」というのは「息子の妻」という意味です。「奥さん」というのも使用人が用いる言葉だったり、「家内」も「家の中にいる人」の意味だったりするので、何か“支配されている”感じがするというのはわかります

加藤綾子キャスター:
私は嫌悪感を感じなかったのですけど…確かに周りにいる男性で「うちの嫁」とか言う人って“上から目線”“オレ様”っぽい感じかな

明治大学・齋藤孝教授:
妻に聞いてみるというのは大事ですよね。誰に言うのか、目上の人に言う場合にも言い方変わりますよね

石本沙織キャスター:
話し合いが必要ですね。

加藤綾子キャスター:
怒らせないように!

(「イット!」11月27日放送分より)