三菱ケミカルグループは2月2日、坂出市の番の州工業地帯にある三菱ケミカル香川事業所で生産している製鉄用のコークス(石炭を蒸し焼きしたもの)と、炭素材の事業から撤退すると発表しました。

コークスは中国の過剰生産や、インドネシアでの大規模な新規設備稼働による供給過剰で、海外の市況低迷が長期化していることから、中長期的な成長を実現することは困難であると判断し、生産停止を決めたということです。炭素材も供給過剰や需要低迷が続いているということです。

2027年度の下期に生産を停止し、停止後にすみやかに設備を撤去する予定です。炭素繊維などの製品は引き続き生産を継続します。

撤退を発表した事業に携わる従業員は2月2日現在、約600人で、グループ内の配置転換や再就職の支援を行う方針です。事業撤退に伴う損失は約850億円を見込んでいます。

◆事業撤退について坂出市長がコメント発表

坂出市の番の州工業地帯にある三菱ケミカル香川事業所は北九州市の黒崎工場のコークス炉の火を受け継ぎ、1969年10月に操業を開始し、半世紀以上の歴史があります。

坂出市の有福哲二市長は「突然のことで大変驚いており、坂出市としては、誠に残念なことであると言わざるを得ません。国内外の炭素事業の構造転換の中での決定事項でありますので、苦渋の決断だったと思います。しかしながら、負極材等の事業に関しては、引き続き継続されておりますことに加え、今後の新たな事業展開にも期待いたします。今後におきましては、従業員の雇用や跡地の活用などにおいて、前向きな対応をお願いしたいと考えております。」とコメントを発表しています。

岡山放送
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