スキーシーズン真っ只中の北海道――
世界有数のパウダースノーを求めて、スキー場のコース外を滑る「バックカントリー」を楽しむ人が後を絶たないが、その魅力の裏側で、遭難事故が多発していることが問題となっている。
北海道ではバックカントリーによる遭難(1月1日~21日)が29人に上り、このうち9割にあたる26人が外国人だった。
救助要請の内訳からは外国人の割合が極めて多い実態が浮かび上がり、警察が対応に苦慮している。
北海道富良野市の富良野西岳で15日、フランス人男性7人がバックカントリー中に遭難する事故があった。
警察によると、遭難したのはフランス国籍の39歳から53歳の男性7人のグループだ。
15日午後3時40分ごろ、富良野市の富良野スキー場近くのバックカントリーで外国人旅行客が遭難したと、衛星を経由したiPhoneの緊急時SOS通報があった。
通報を受け、道警の山岳救助隊が現場に出動し、通報から約11時間後の1月16日午前2時20分ごろ、スキー場の管理区域外で7人を発見し救助した。
7人ともに目立ったケガはなかった。
警察によると、雪山を登る際にスキー板に装着する滑り止めの「シール」が破損し、思うように移動できなくなったため、行動が制限されて遭難につながった可能性があるという。
さらにその2日後の17日にも外国人から救助要請があった。
北海道赤井川村のスキー場近くで、バックカントリースキーをしていた韓国籍の親子2人が遭難したのだ。
警察によると、遭難したのは韓国籍の50代男性と10代男性の親子だった。
2人は17日午後、「バックカントリースキー中に自分たちの居場所がわからなくなった」と近くのホテルに連絡したという。
ホテルから連絡を受けたスキー場のパトロール隊が現場に向かい、2人は無事に救助された。
外国人によるバックカントリー遭難が相次いでいることから、警察が注意を呼び掛けている。