阿蘇中岳火口で遊覧ヘリが墜落したとみられる事故は23日で発生から3日。搭乗者の安否はいまだに分かっていません。23日は消防や警察、国交省などの関係機関が会議を開き、救助方法などについて協議しましたが、前例のない事故で、捜索や救助は難航、長期化が見込まれています。
この事故は1月20日の午前10時50分ごろ、阿蘇中岳付近に向かった遊覧ヘリが行方不明となり、夕方、火口内の斜面で大破した状態で見つかったもので、国が『航空事故』に認定しています。
ヘリには、パイロットや台湾からの観光客合わせて3人が乗っているとみられていますが、安否は分かっていません。
こちらは熊本県警が公開した22日実施した捜索活動の様子です。
現場付近の火口がほぼ垂直で、断崖絶壁であることが分かります。
火口の内側にあるこの小さな白い物体が、遊覧ヘリの機体だということです。
また、火口付近の地面はもろく、触れるとボロボロと崩れます。
救助活動を安定させるための杭が打てない状況だということです。
【前田 美沙希 記者】
「事故発生から3日、捜索が難航する中、午前10時ごろから関係機関による会議が行われています」
阿蘇広域消防本部で開かれた会議には消防や警察、国交省などの関係者が出席しました。
その後の会見で消防は今回の事故について「搭乗者の捜索、発見、救出を最大の目的とし、関係機関と連携しながら活動を進めてきた」と説明。「ドローン隊が機体の位置を特定できた」とする一方で、活動については「長期化が見込まれる」としました。
【阿蘇広域行政事務組合消防本部 小木曽 昭 警防課長】
「火口内という極めて過酷な状況。天候やガス、地形、外的要因により多くの制約を受け、活動が困難な状況が続いている。前例のない事案で、二次災害を防止する『安全管理』が最も重要という認識を共有した」
引き続き、関係機関と連携し、現場で必要だと想定される機材を使っての訓練などを行い、搭乗者の一刻も早い救助に向けて全力で取り組むとしています。