かめばかむほど肉汁があふれ出す北海道名物のジンギスカン。
その主役である羊肉に異変が起きていました。

「イット!」が13日に向かったのは、東京・江東区にあるジンギスカン専門店「ジンギスカン 星の羊」。

ランチタイム時とあって、店内は多くの客で混み合っていました。

羊肉は牛よりも脂肪が少なくタンパク質も豊富とあって、ヘルシー志向の女性を中心に人気となっています。

来店客からは「肉は厚みがあり弾力もありすごく食べやすい」「ラムと感じさせない。臭みもなくてごはんが進んでおいしい」「パサパサしているかと思ったがそんなことはなかった。ラムは(カロリーが)低いのかな」といった声が聞かれました。

週末になると家族連れで満席になるなどブームが再燃しているジンギスカン。

しかし、店からは「2025年の夏ごろから1kg当たりのヒツジ肉の仕入れ値が500円ほど高くなった」という悲鳴が聞こえてきました。

ジンギスカン星の羊・滝本麗子さん:
(ジンギスカンの価格を)上げるとお客さまも負担が掛かるので、今の値段のままでなるべくたくさんのお客さんに来てほしい。

日本で食べられるほぼ全てが外国産だという羊肉。

貿易統計によると、羊肉の輸入価格は2025年5月には1kg当たり1190円でしたが、わずか半年間で4割ほど上昇し、約1730円となりました。

これは過去10年で最も高い値段です。

なぜ羊肉は高騰しているのでしょうか。

羊齧協会の菊池一弘会長は「近年、中国や中東での羊肉の輸入量が爆発的に増え、国際的な羊肉の価格が跳ね上がったため」と指摘し、さらに「日本の羊は7割がオーストラリアから入ってくる。(オーストラリアでは)2025年前半、干ばつが起こりました。2026年も(羊の)飼育頭数がまだ少ないことから、ある程度高値が予想される」と話します。

安くておいしいジンギスカンを求めて「イット!」が向かったのは、横浜市にある「業務スーパー 横浜いずみ店」。

1月から2カ月間限定のセール品として売られていたのは、みそ仕立ての特製ダレに漬け込んだ、その名も「豚ジンギスカン」。

500gの大容量で価格は397円(税込み)。
本家の羊肉と比べても割安で買えるとあって、人気の商品となっています。

購入客からは「家計に優しいと思います。主婦にはありがたいです。こういうのがあればパッとできる。今夜のメニューにします」「豚でできるなら家庭でも試してみようかな。妻と相談してやってみようかなって感じだと思います」といった声が聞かれました。

物価高を背景に、ジンギスカンブームが新たな進化を遂げています。