岩手県盛岡市では産業全体の活性化を図るため、きたぎんボールパーク周辺に一大物流拠点を整備することを計画しています。
事業費確保のめどが立たず計画は停滞していましたが、民間の事業者と費用を分担することになり、12月25日に協定を結びました。
盛岡市は25日、物流拠点の整備に向けて東京都のゼネコン「フジタ」と盛岡市の「カガヤ不動産」でつくる共同企業体と基本協定を結びました。
市では2022年、きたぎんボールパークがある盛岡南公園の周辺の農地約75haを活用し物流拠点を整備する方針を示していましたが、130億円に上る費用の確保が難航し、事業は停滞していました。
市と共同企業体で検討を進めた結果、通常、市が行う上下水道の整備を共同企業体が引き受けることが決まり、市の費用負担は80億円程度に圧縮されることになりました。
また市がエリア内の都市計画道路などを整備する一方、共同企業体が造成工事や用地取得、それに企業誘致を進めることになり今回の協定締結に至りました。
フジタ東日本開発事業部 増山祐一事業部長
「東北北部の物流拠点として、ポテンシャルは大変高いと評価している」
盛岡市 内舘茂市長
「力を合わせてなんとかこの事業を成し遂げ、市民のためになるようにと思っている」
着工は2028年度、事業の完了は2038年度の予定となっています。