岩手県は2つの教育・保育施設で感染性胃腸炎の集団発生があったと、12月25日に発表した。
2つの施設あわせて園児など28人が嘔吐や下痢、腹痛などの症状を訴えているという。
県によると、12月23日に県央保健所管内の教育・保育施設(園児75人・職員24人)から複数の園児や職員に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、12月14日から12月24日にかけて、園児12人と職員1人の合わせて13人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
糞便検査を実施した結果、症状のある4人からノロウイルスが検出された。
また中部保健所管内の教育・保育施設(園児83人・職員31人)では、12月22日に複数の園児に腹痛や嘔吐などの症状があると保健所へ連絡。調査した結果、12月11日から12月23日にかけて、園児14人と職員1人のあわせて15人に腹痛や嘔吐などの症状があったことがわかった
糞便検査を実施した結果、症状のある2人からノロウイルスが検出された。
2つの施設とも、症状のある人は回復傾向にあるという。
保健所の調査では、施設の食事を原因とする食中毒の可能性は低いと判断し、手洗いや消毒方法などの予防対策を指導したという。
保健所は感染対策として、調理前や食事前には石けんで十分な手洗いを行うことや、嘔吐をした場合は、部屋の換気を十分に行いながら、マスクや使い捨て手袋等を用いて片付け、嘔吐した場所や使用した用具を塩素系漂白剤で消毒するなどを呼びかけている。
※県央保健所管内は八幡平市・滝沢市・雫石町・葛巻町・岩手町・紫波町・矢巾町
※中部保健所管内は花巻市・遠野市・北上市・西和賀町
(岩手めんこいテレビ)