JR仙台駅西口、アエルのすぐ近くにある「名掛丁地下歩道」。
記者リポート
「仙台駅西口の北側には地下へと続く階段があります。こちらを降りていくと、東口へ抜けられる地下歩道が続いています」
名掛丁地下歩道は仙台駅の東西を結ぶ通路で、在来線の下を通り全長40メートルほどあります。 11月、建設から97年の時を経て、初めて大規模な改修工事を終えました。
利用者
「すごくきれいになって、よかったと思います」
1928年に地域住民の要望を受けて建設された名掛丁地下歩道。
駅構内の東西自由通路などができるまで、仙台駅の東西を結ぶ貴重な通路として、長年、市民にとって無くてはならない存在でした。
しかし、近年は壁面のひび割れや漏水などが目立ち、昭和を感じる“古びた印象”に…。
その雰囲気から、市には防犯上の懸念も寄せられていたそうです。
こうした状況を受け、仙台市は2025年、半年間にわたって改修工事を実施。 壁面を塗りなおし、ひび割れなどを補修、照明も蛍光灯からLEDに変更し、その“装い”は一新されました。
利用者(10年以上通勤で利用)
「ちょっと汚くて、知らない人が通ると怖いなと思うのはありましたね。上(仙台駅北部名掛丁自由通路)だと、かなり上がるという意味では、距離的にはこっちの方が近いかな」
利用者
「前は薄暗くて怖かったが、今は明るいから嫌な感じはしない。防犯カメラもしっかりついているので」
仙台市によりますと、名掛丁地下歩道以外にも現在、仙台駅の東西を結ぶ通路が複数ありますが、今回、自転車の通行ルートを確保することなどを理由に、廃止にはしなかったということです。