JR九州の駅の無人化を巡り障害のある人たちが移動の自由を侵害されているとして損害賠償を求めている裁判が提訴から5年以上を経て、25日、結審しました。

判決は2026年4月に言い渡されます。

この裁判はJR九州の駅無人化を巡り憲法で保障されている移動の自由を侵害されているとして県内に住む障害のある6人がJR九州を相手取り損害賠償を求めているものです。

一方、JR九州は訴えの棄却を求めています。

提訴から5年以上が経った25日、大分地裁で最後の口頭弁論が行われました。

原告の一人で視覚障害のある釘宮好美さんは「駅が無人化されると障害者の自由に移動する権利や社会参加する機会が無くなる。この裁判には私たちの命と未来がかかっている」と述べました。

また、原告の代理人は「無人化は赤字対策とは言えず、利益追求のために進められているのではないか」と主張しました。

裁判のあと開かれた会見で原告は。

◆釘宮好美さん
「JR九州がきちんと安全対策を取って私たち障害者が利用できるような、利用しやすい環境になるまで私はあきらめずにこれから先もJR九州に訴えていきたいと思う」

一方で、JR九州は25日の定例会見でこのように述べました。

◆JR九州古宮洋二社長
「一貫して私どもの考えを申しているので、一応今回ひとつのけじめになるので、あとは判決を待ちたい」

判決は2026年4月23日に言い渡されます。

テレビ大分
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