11月18日に発生した大分県大分市佐賀関の火災について25日、立ち入りが規制されている火元となった住宅の焼けあとなどが初めて報道陣に公開されました。
大分市佐賀関の火災では187棟が焼け、1人が亡くなっています。
現場周辺は今も立ち入りが制限されていますが、2026年1月から家屋の解体作業が始まるのを前に、大分市は25日初めてすべてのエリアについて報道陣の取材を許可しました。
現場では今も焦げた臭いがただよい、がれきが大量に残されたままとなっています。
◆TOS甲斐菜々子記者リポート
「こちらが火元の住宅があった場所。ほとんどが燃えてしまっていて家の原型が分からなくなっている」
警察は今回の火災で亡くなった男性が住んでいた住宅を火元として特定していますが、出火原因については現在も捜査が続いています。
大分市によりますと、今回の火災でがれきなどの災害廃棄物はおよそ1万3000トンと見込んでいて、住宅の解体やがれきの撤去作業は公費で行われる予定です。
作業は1月中旬から始められ、2026年11月末の終了を予定しています。
一方、佐賀関市民センターの避難所は25日時点で35世帯47人が身を寄せていますが、26日を目途に閉鎖される予定です。市は「避難所にいる人の仮住まいへの移動はあすまでにほぼ完了する予定」だとしています。