市議会の否決により、設置に向けた動きが足踏み状態となっている北上市立大学(岩手県北上市)について、市内の企業で構成する「北上工業クラブ」が、インドで視察した大学運営の事例をもとに設置に向けた提言書をまとめ市に提出しました。
北上工業クラブの佐藤満義会長ら4人は、12月24日、八重樫浩文市長に11月に視察したインドの大学について報告しました。
北上工業クラブでは経済成長を続けるインドを2024年から視察していて、2025年は現地で働く県出身者の案内のもと3つの大学を訪問しました。
視察の際、インドでは企業が学内に拠点を置いて教育に携わり、優秀な学生をそのまま採用している仕組みが紹介されました。
この上で北上工業クラブは、市が検討している北上市立大学の設置について「企業を巻き込んだ教育体制を構築すべき」「インドの大学と提携し、共に取り組むカリキュラムを実現させる」などの意見を盛り込んだ提言書を、八重樫市長に手渡しました。
北上工業クラブ 佐藤満義会長
「(北上工業クラブは)インドに着目している。そこの大学とうまく連携できれば、(大学運営の)仕組みが見えてくる」
提言に対し八重樫市長は「インドの大学との交流は市の未来を考える上で重要だ」との考えを述べていました。