京都府亀岡市の養鶏場で、鳥インフルエンザの感染が確認されました。京都府内の養鶏場での発生は21年ぶりで、およそ28万羽が殺処分される見通しです。
京都府によると、きのう=23日、亀岡市の養鶏場で「死んでいるニワトリが増加している」と連絡があり、PCR検査を行ったところ鳥インフルエンザへの感染が確認されました。
京都府はこの養鶏場で飼育される全てのニワトリの殺処分を開始。その数は、およそ28万羽にのぼるということです。
■21年前には1万羽の鶏が死ぬ
【西脇隆俊・京都府知事】「できる限り迅速な防疫措置の完了に向けて努力してまいりますので、関係の皆様のご協力をお願いします」
21年前の事例では、京都府丹波町で数日の間に1万羽の鶏が死に、さらに近隣の養鶏場に感染が拡大するなど、大きな問題となりました。
京都市内の養鶏場では、不安が広がっています。
【京都市内の養鶏場スタッフ】「その時(2004年)の記憶が思い起こされるというか、第一報をもらった時から鳥が元気にしているか見に行きました。立ち入る人の消毒だとか石灰をまいたりできるだけ養鶏場内に持ち込ませないそういう対策をとっています。近いというのが一番怖いですね。すぐそこにいる。見えないわけですけど発生することで(鳥インフルエンザが)近づいているのがわかるというのはすごく怖いですね」
■「広がっているのではなく、カモなどが渡ってきたときに日本に持ち込んだ」
鳥インフルエンザは今月、兵庫県姫路市でも、感染が確認されていて専門家は、どこの養鶏場でも発生する可能性があると指摘します。
Q鳥インフルエンザは関西で広がっているのか?
【高桑弘樹・京都産業大学生命科学部教授】「広がっているというわけではなくて、鳥インフルエンザウイルス自体はカモなどの野生水禽が渡ってきたときに日本に持ってきている。日本全国どこでも、養鶏場で発生する可能性がある」
Q卵の価格・鶏肉などへの影響は?
【高桑弘樹・京都産業大学生命科学部教授】「大規模な1000万羽以上殺処分になった年は結構影響があると思うんですけど、そこまでの数にならなければ価格上昇も限定的でそんなには影響しないのではないか」
京都府は、「鳥インフルエンザに感染した鶏肉や卵が流通することはないので安心して消費していただきたい」と呼びかけています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年12月24日放送)