2022年に知床沖で遊覧船が沈没した事故で、業務上過失致死の罪に問われている運航会社社長の3回目の裁判が開かれ、船舶の専門家が当時の推定される状況について証言しました。
業務上過失致死の罪に問われているのは、知床遊覧船社長・桂田精一被告(62)です。
この事故は2022年4月、知床沖で悪天候が予想される中、遊覧船「KAZU1」を出港させ、20人が死亡、6人が行方不明となりました。
12月24日に釧路地裁で開かれた3回目の裁判では、船の揺れなどについて研究している専門家が出廷し、実験結果を元に当時、KAZU1の船体は36度まで傾いていたと推定されるなどと証言しました。
次回の裁判は2026年1月21日で、3人の証人尋問が予定されています。