認知症になるリスクの抑制につながるとして、佐世保市医師会などが難聴を対象にした新たな認知症対策を佐世保市長に要望しました。
要望したのは、佐世保市医師会と佐世保耳鼻科会、佐世保中央病院の認知症疾患医療センターの関係者です。
難聴対策をすることで、認知症に関連する市の医療・介護費を年間で約29億円削減できる可能性があるとして、難聴の早期発見と啓発の強化、補聴器の購入費の助成などを求めています。
国際的な研究結果では、人とのコミュニケーションが取りづらくなる難聴に対策を講じると、認知症予防などにかかる費用を約7%削減できるとされています。
佐世保耳鼻科会 高崎 賢治さん
「多くの佐世保市民の方に聴力が悪くなっていることに早く気付いてもらう啓蒙活動などをしてもらえればと思いますし、経済的になかなか補聴器を買えない方への助成とかもしてもらえればと思っている」
宮島市長は「こうした要望は初めてだ」として、今後の政策に生かしたいと応えました。
宮島市長
「総じてそうした予防に対してしっかり力を入れて健康で長生きしていただけるようなライフスタイルというか地域づくりをしていきたいと思っている」
佐世保市ではチェックシートを用いた難聴の検査や専門家のネットワークづくりなど、できるところから早急に進めたいとしています。