杉本前知事の辞職に伴い1月に行われる福井県知事選挙の動きです。
  
先週、県議会の最大会派・自民党福井県議会から立候補を要請された越前市の山田賢一市長は15日、市議会議員を集めて自らの置かれた状況を説明しました。
  
山田市長は知事選への出馬は表明しなかったものの、仮に知事選に出馬した場合は事実上の後継者となる越前市長の候補者について意中の人物がいることを明かしました。
  
知事選挙をめぐっては12月10日に県議会最大会派の自民党県議会が総会を開き、越前市の山田市長の擁立を決定。会派の会長らが山田市長に直接、立候補を要請しました。
  
これを受けて山田市長は15日、市議会議員22人のうち欠席の1人を除く全員と会合に臨みました。
 
会合は非公開で30分ほどで終了。報道陣の取材に応じた山田市長は「私を取り巻く状況を申し上げ、今後クリアすべき課題を十分にふまえて判断するつもりで、大変苦しい判断だと説明した。県が非常事態だといわれているし、貢献をする必要があるという気持ちがある一方で、越前市長として2期目が始まったばかりで、市をどうするのか、できる限り精一杯のフォローをし、私が抜けたからといって市政が混乱しないようにする必要がある」と語りました。
 
出席した複数の市議へも取材しましたが、山田市長が自ら語るように知事選への出馬は表明しなかったということです。
 
その一方で市議からは、仮に山田市長が知事選挙に出馬した場合の次の越前市長の候補者について話が及んだといいます。
 
大久保議長は「出るのであれば議会としても気持ちよく送り出すが、市民の裏切りがないよう後任を探してほしいとお願いした」とします。 
  
これに対して山田市長は、事実上の後継者として意中の人物がいることを次のように明かしました。「非常に有能で、市政で私以上にパフォーマンスを発揮できる人は、『そのつもりで準備をしている』という話を聞いたので、私が知事選に出馬するとなった場合に備えられる人はいる」 
 
そのほか、15日に出席した市議からは「何をもって出馬を決めるのか」とか「県政のこの局面において知事候補者になる人は山田市長以外にいない」といった意見が挙がったということです。
 
知事選挙は1月8日告示、25日投開票で、現時点で共産党の金元幸枝氏が出馬を表明しています。

福井テレビ
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