北海道函館市の函館空港で12月11日、秋田空港に向かっていたプロペラ機が緊急着陸したトラブルで、左側エンジンの推力が一時的に低下していたことが分かりました。

 国土交通省は事故につながりかねない「重大インシデント」に認定し、運輸安全委員会の調査官を現地に派遣して調査します。

 このトラブルは、11日午後0時30分ごろ、北海道札幌市の札幌丘珠空港を離陸した秋田空港行きのHACのプロペラ機JAL2823便が、離陸から2分後に右側エンジンが止まり、函館空港に”緊急着陸”したものです。乗客乗員26人にケガなどはありませんでした。

 国交省のその後の調べで、左側エンジンの推力が一時的に低下していたことが分かりました。
 
 通常は、プロペラ機の2機のエンジンのうち1つが停止したとしても、重大インシデントに認定することはあまりありません。今回は右側のエンジンが止まった上、左側のエンジンの推力が一時的に低下したことを受け、重大インシデントに該当すると判断しました。

 運輸安全委員会は調査官2人を指名し、近く現地を訪れて調査する予定です。

北海道文化放送
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