石破前首相が12月7日に地元の鳥取県八頭町でTSKの単独インタビューに応じ、与党が提出した衆議院の議員定数を1割削減する法案について「違和感がある」と拙速な議論に疑問を呈しました。
石破前首相:
今回は、いついつまでにできなければ自動的に法律を通すぞ、というのは日本の民主主義がやったことのないことで、私は違和感を感じている。
7日、地元・八頭町でTSKの単独インタビューに応じた石破前首相。
「違和感がある」としたのは、議員定数削減に向けた法案についてです。
5日に自民党と日本維新の会が共同提出した法案は、衆議院の議員定数を1割を目標に削減するとした上で、1年以内に選挙制度改革の結論を得られなければ、小選挙区と比例代表合わせて45議席を自動的に削減すると規定しています。
石破前首相:
地方分権が完全にできていない中で、地方の定数も減らしましょうということは本当に正しいのか。民主主義の土台が議会で、その議会の構成をどうするか、選び方をどうするかは広く多くの少数党であろうと、そこまでの賛同を得てやるべきもの。
議員定数の削減のほかにも自公連立の解消について「決して正しいと思っていない」と述べたほか、需要に応じたコメ生産に批判的な考えを示すなど、高市政権の方針に異論を唱える石破前首相。
こうした自身のスタンスについて問われると…。
石破前首相:
何があっても意見言わないのが正しい言論空間ですか?政府の言っていることはみんな正しいんだというのは、それはかつての日本みたいなそういうことになるのでは。
モノを言わないのであれば、議員という仕事を辞めた方が良い。
このように答え、自由闊達な議論の重要性を強調しました。