国民民主党の玉木代表は2日の記者会見で、高市首相が自民党総裁に選出された直後の演説で訴えた決意の言葉が流行語大賞に選ばれたことについて、「国民により残業して働けといった趣旨ではない」と述べる一方で、「働くことは美しく素晴らしいことだ」との認識を示した。その上で「私は『エッホエッホ』がよかった。ああいうのが取ってほしかった」とも述べた。
今年話題になった言葉に贈られる「T&D保険グループ新語・流行語大賞」が1日、発表され、年間大賞には高市首相が自民党総裁に選ばれた際、決意を表明した「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれた。
これに関し、玉木氏は「『私』ではなく『公』のために頑張るという本人の決意を述べたものであって、国民に何かより残業して、よりたくさん働けといった趣旨ではない」との認識を示しつつ、「私は働くことが美しいことだと思っている」と強調した。
「働くことそのものに喜びを感じることもあるし、そこから学ぶこと、人生の深みが出ること、また色々な人とのつながりが出てくる。働くことは素晴らしいことだ」と説明した。
さらに、「自分の人生の中で、もちろん余暇あるいは家族との時間も大切だが、働くことを充実させることも、それぞれの人生を充実させることにつながっていく。働くことは美しくあるべきだ」と続けた。
一方で、流行語大賞には、メンフクロウのひなが草むらを懸命に走る姿をとらえた写真から生まれた擬音語である「エッホエッホ」もノミネートされていたが、「私は『エッホエッホ』がよかった。ああいうのが取ってほしかった」と語った。
また、日本維新の会を除名され、衆院で会派「改革の会」として活動していた無所属議員3人が自民党会派に合流し、約1年ぶりに衆院で与党会派の議員が過半数を回復したことについても質問は及んだ。
玉木氏は「榛葉幹事長は政界メリーゴーラウンドと言っていたが、目が回っているのは国民の方だ」と述べた上で、「3人の方はいったい衆院選で何を訴えて当選したのか。連立を組むと言って当選しているのか」と疑問を呈した。
そして、「自公に過半数を与えない、野党の多様な意見を聞けというのが、衆院選の民意だったはずだ」と指摘し、「衆院で過半数になったとしても参院では足りない。謙虚で丁寧で、そして選挙で示された民意が何かということに忠実な政権運営を求めたい」との考えを示した。