25日夜、熊本県阿蘇地方を震源とする地震があり、熊本県で震度5強などの揺れを観測した。一夜明け、同県産山村では落石が確認されるなど、被害の様子が明らかになっている。

26日午後6時1分ごろ、熊本県・阿蘇地方を震源とする地震があり、産山村で最大震度5強などを観測した。

この記事の画像(5枚)

産山村を走る県道40号線では、複数の落石が確認され、車の事故が発生した。また、阿蘇市では70代の女性が自宅で転倒してけがをしたという。

東京科学大学 地震学研究室・中島淳一教授:
2016年の熊本地震の起こった断層の北東側で起きた地震。広い意味での余震活動と考えられ、今後も同程度の地震が続く可能性がある。

東京科学大学の中島教授によると、震源は2016年の熊本地震で2度、震度7を観測した震源域の北東側にある。

中島教授は「震源の深さから火山性地震とは考えずらい。熊本地震の広い意味での余震は大分県にまたがる広い範囲で続いている。今後1週間程度は警戒が必要」などと分析した。