昭和の習い事の定番と言えば『そろばん』でしたが、令和に入り、再びこのそろばんが脚光を浴びています。11月24日に行われた珠算競技大会を取材しました。

24日、新潟市中央区で開かれた県の珠算競技大会。

小学4年生以下の部から一般の部までの5つの部門に合わせて100人が参加した大会では、かけ算や割り算・読み上げ算などの種目ごとに早さと正確さを競いました。

【参加者(小6・そろばん歴6年)】
「学校の授業とかで誰よりも早く計算できることがやりがい。緊張しているが、自分が出せる全力を出して頑張りたい」

【参加者(そろばん歴55年)】
「私は(指導者として)教えながら、自分も選手として頑張っていこうと思っている。(Q. きょうは生徒も?)来ている。満点をとって決勝に行きたい」

昭和の習い事の定番だったそろばんですが、県珠算振興会によりますと、そろばん塾の生徒数は減少していて、40年前に比べ県内の指導者の数も10分の1に。大会の参加者も減少傾向にあると言います。それでも…

【参加者(幼稚園 年中)】
「5歳。優勝したい」

去年の小学生の習い事ランキングではそろばんが6位にランクイン。近年はトップ10入りすることも多く、再び人気が高まっているといいます。

【県珠算振興会 小池博之 理事長】
「少子化の中でも低学年化されてきて、年長とか幼稚園生から学び始める生徒が出ているので、そういう(ブームの)感じはする。昔は小学3年生とか4年生からだったけど」

計算力や集中力・忍耐力を養えるというそろばん。

【県珠算振興会 小池博之 理事長】
「数字に強くなることだけじゃなくて、一般的に大きく言えば精神的な力、集中力・忍耐力・注意力・持続力というような色んな力。あれだけの珠をはじくことでそういう力が身につく」

県珠算振興会は今後もそろばんの魅力発信を続けていくとしています。

NST新潟総合テレビ
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