長野県立木曽病院が分娩の取り扱いを休止することを受け、長野県の木曽地域6町村とホテルを展開するルートインジャパンが協定を結びました。妊婦がほかの地域の病院で出産する際に近くのルートインのホテルを優先的に無料で利用できるという内容です。

木曽地域の6町村とルートインジャパンは、11月25日、「出産宿泊協定」を結びました。

木曽町・原久仁男町長:
「安心して出産を迎えられる。若い皆さんの不安にこたえていくというのも行政の責任ある取り組みではないか」

木曽地域で唯一分娩を扱っていた県立木曽病院ですが、麻酔科の医師不足などで、2026年2月いっぱいで休止することが決まりました。

地域の妊婦は遠くまで通わなければならず、木曽広域連合と県が「支援」を検討していました。

今回の協定は地域内に住んでいるか、里帰り出産を予定している妊婦と家族1人が対象で、ほかの地域の医療機関で出産する際、近くの「ルートイン」を優先的に利用できます。

最大14日間利用でき、宿泊料金は各町村と県が負担し、無料となります。

ルートインジャパン・北陸・甲信越総支配人 榎本悟さん:
「少しでも緊張を和らげられるようなサービスの提供を心がけたい」

この協定の対象はルートイングループの11のホテルですが、このほかのホテルを利用する場合も上限1万1000円まで補助が出るということです。

長野放送
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