佐賀県警の科捜研で7年間にわたって行われていたDNA型鑑定の不正問題をめぐり、県警は25日の定例会見で鑑定人を1人増やすなど再発防止策を示しました。
【県警察本部 福田英之本部長】
「引き続き公安委員会からの指摘や指導も踏まえ件の見直しの掛かることにより真に実効ある防止策を講じてまいりたいと考えております」
25日開かれた定例会見で佐賀県警は、DNA型鑑定の不正問題をめぐり問題発覚後から実施していた上司による鑑定作業のダブルチェックなどの再発防止策に加えて、DNA型鑑定の鑑定人を新たに2人採用し、これまでより1人増員する方針を発表しました。
来年4月に配置予定で採用面接はすでに終えています。
また、法医関係の事務作業支援担当者が1人新たに配置されるほか、久留米大学医学部の教授による倫理教養や警察庁の指定広域技能指導者による講義も予定されています。
このほか県警職員への指導やミーティングなどを公安委員会の指導のもと行うと発表しました。
一方、第三者による調査について改めて問われた福田本部長は「警察庁の特別監察に対応するほか公安委員会の指導監督のもとでの調査が適切である」とこれまでの主張を繰り返しました。