高市首相が7日の衆院予算委の準備のために、9日午前3時から公邸で勉強会を開いたことを巡り、野党の質問が遅かったとの声が出ていることについて、立憲民主党の泉健太前代表は9日、自身のX(旧ツイッター)に投稿し、「『高市首相の午前3時出勤は野党の質問通告遅れのせい』は一面的な見方」「日程決定後、速やかに質問を作成し、遅滞なく通告した」と反論した。
今回の件では、質問通告は委員会開催日の前々日の昼までに行うとの与野党の申し合わせがあるが、これが守られなかったと指摘されている。
これについて泉氏は投稿で、「今回の予算委は『前々日の昼』時点で日程が決まったのだから、その時には質問者も確定しておらず、質問通告の完了は不可能だ」と強調した。
さらに、「こうした場合は『前日昼まで』の通告が通例」とした上で、「木原官房長官も今回『全議員が前日昼まで通告を完了した』と会見で述べている」と指摘。
そして、「今回の件で言えば、質問者も『日程決定後、速やかに質問を作成し、遅滞なく通告した』との認識だと思う」と反論した。
また、泉氏は、「今後の改善策としては、国会として『前々日の昼』の『さらに1日前』に『委員会開催を決めねばならない』と定めてはどうか」と提案。
「議員の質問作成時間を確保しつつ、その上で『前々日の昼の通告期限を守らない質問には、政府は回答義務を負わない』という厳しいルールにする。これは一つの考え方」と投稿を締めくくった。